クリナップ(東京都荒川区)は5月7日、システムキッチン「クリンレディ」に、シンク内に残りやすいゴミ・汚れを自然に洗い流す新機能「流レールシンク」を標準装備して受注を始める。
同社・井上強一社長は「1999年にクリナップが初めて開発したフロアコンテナがそうであるように、業界の標準仕様になってほしいとの想いで開発した」と話す。
主婦モニターへの調査をもとに、調理や食器を洗う際にシンク内に広がったり、隅にたまるゴミ・汚れに着目して「流レールシンク」を開発。
排水口を調理台近くのコーナーに設置することで、最短距離でゴミを集め、ゴミ・汚れが広がるのを防ぐ。
また、従来のシンクは奥の排水口に向けて傾斜がついていたが、これを刷新。手前に傾斜を設けることでゴミが散乱せず、排水口まで伸びるL字型の水路(流レール)に沿って通常の調理・洗いものの作業中にゴミが自然に流れるようにした。節水にもつながるとする。
63万8000円〜(I型255cm基本セット)。
5月7日の受注開始にあわせて全国101カ所のショールームに展示して従来シンクとの性能を体感してもらう「THEキッチン・バスフェア」を開催。
さらに5月下旬には東京・表参道近くに多目的スタジオ「南青山キッチンスタジオsupported byクリナップ」(住所:港区南青山4-15-30)をオープンして、新しい「クリンレディ」と「S.S.」を設置。料理教室のほか、料理番組や雑誌の料理企画の撮影スタジオ、セミナーイベント会場としても利用できるという。
OMソーラー(静岡県浜松市)は2014年11月〜15年2月、慶應義塾大学理工学部(伊香賀俊治教授)、自治医科大学循環器内科学部門(苅尾七臣教授)、オムロンヘルスケア(京都府向日市)と共同で「住まいと健康」に関する調査を実施。
冬季の住宅内において、足元の室温が血圧に与える影響を測定したところ、血圧の上昇を抑えるためには部屋全体よりも足元を冷やさないための温度管理の工夫が重要であることがわかったという。
調査対象は、首都圏に住む35〜74歳の男女180人・100世帯(うち低断熱住宅43世帯+高断熱住宅28世帯)で、有効サンプルは137人・86世帯。
同社らは、床からの高さによって室温が違うことに着目。床から0.1m(足元)、1.1m(着席時の頭の高さ)、1.7m(起立時の頭の高さ)の3種類の室温と血圧を測定した。
その結果、高断熱住宅では床上1.1mと0.1mの温度差が0.5〜2度と小さかったのに対し、低断熱住宅では床上1.1mの室温を20度まで暖房しても足元付近は10度の家があるなど、平均15度と低温で、温度差は5度だった。
また、低断熱住宅において、足元の室温が10度下がると起床後の最高血圧が平均9mmHg上昇することがわかった。床から1.1mの室温が10度下がった場合は平均5mmHg上昇することから、足元が冷えるほうが血圧が上昇しやすい傾向にあったとする。
さらに、50歳以上の起床後の最高血圧を比べてみると、低断熱住宅は平均128.8mmHgであったのに対し、高断熱住宅は121.0mmHgと、約8mmHgの開きが。このことから、断熱性能を向上し室温を高く維持することで血圧の上昇が抑えられると考察した。
アキュラホーム(東京都新宿区)は4月25日〜7月31日の期間中、太陽光発電搭載住宅「太陽を活かす家ー初夏ー」を発売する。
この期間に開催する「住宅制度フル活用 住宅ローン応援フェア」の1企画として開発。独自の支援制度により、固定価格買取制度の売電価格よりも20年間、+1円/kW高く売電することが可能になるとする。
「太陽を活かす家ー初夏ー」は、(1)「屋根貸し共同事業プラン」と(2)「自己買取プラン」の2種類。
「屋根貸し共同事業プラン」は、複数の屋根で発電した電力を1つにまとめて10kW以上にし、電力会社に固定価格で買い取ってもらうスタイル。住まい手は「屋根を貸す」ことで200万円の賃料収入をめざす。太陽光設置の初期費用、メンテナンス費用がかからず、搭載容量10kW未満でも20年間収入を得られるのがメリット。20年の期間満了後、太陽光発電システムは住まい手に無償譲渡される。
もう1つの「自己買取プラン」は、太陽光を10kW以上搭載し売電収入を得るプラン。省エネ住宅ポイントやすまい給付金、住宅ローン減税といった国の施策と同社の提携ローンをあわせて6制度利用することにより、最大で住宅ローンを884万円抑えることが可能になるとする。
ミサワホーム(東京都新宿区)とミサワホーム総合研究所(東京都杉並区)、KDDI(東京都千代田区)は、地震発生時に建物の被災度を判定してリアルタイムで入居者に知らせる被災度判定計を共同開発した。「GAINET(ガイネット)」という商品名で4月下旬より、ミサワホームが発売する。
新システムは、住宅の基礎部分に計測部を設置し、住宅内の表示部で計測した地震波をもとに分析したリアルタイム震度と、建物と地盤の被災度ランクを表示する仕組み。危険な状態を音と連動して警告する。
測定された震度や建物の被災度のデータは、KDDIのネットワークを経由して瞬時にクラウドサーバーにも集約される。ミサワホームが全国の建物ごとの被災度を短期間に把握し、建物の緊急度に応じたオーナーサポートを行う。
設置対象は2015年4月以降に建築請負契約を締結したミサワホームの木質系戸建て住宅。
ミサワホームグループとKDDIは今後、今回のネットワークを生かした情報収集・分析の可能性を探り、新たなオーナーサポート体制の構築や利便性の高いサービスの提供を検討していく。
一般財団法人建設経済研究所は4月22日、2015年4月度の建設経済モデルによる建設投資の見通しを発表した。それによると2104年度の民間住宅投資は消費増税前の駆け込み需要の反動により前年度に比べ8.8%減少し、2015年度は前年度の反動減からの回復と国の市場活性化策によって3.7%増加するとしている。
2014年度の着工戸数は前年度比11%減の87.9万戸、2015年度は同4.4%増の91.7万戸と予測。うち持家は、2014年度は前年度比21.2%減の27.8万戸、2015年度は同17.5%増の32.7万戸と予測する。
LIXIL(東京都千代田区)は5月1日、利用者にとって必要な量を必要な温度で必要なときだけ加温することで省エネ・節水を実現するパブリック向け自動水栓「加温自動水栓」を発売する。
昇温スピードが速いセラミックヒーターを採用。溜めたお湯を保温せず、通水時のみ瞬間加温するタンクレス方式とすることで、タンク保温のためのエネルギーを解消した。
吐水温度を26度に設定する場合、水道水が冷たい冬は26度に加温、夏は加温をストップ。これを自動制御で行うため、面倒なタイマー設定が不要になる。
コンパクトで軽量(約3kg)、接続箇所が3カ所で済む省施工設計。
一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII、東京都中央区)は4月22日、高性能建材を使った断熱改修に対する補助を行う「既築住宅・建築物における高性能建材導入促進事業」の2次公募に関する情報を公開した。対象事業の申請期間は5月8日~6月1日まで。
同事業はSIIにより認定・登録された高性能建材を使った断熱改修を行う場合に1戸あたり最大150万円の補助を行う事業。4次公募まで行う予定。なお、集合住宅向けについては、到着順とはせず審査委員会において審査・選考を行い、上位のものから順に採択する方式に変更される。
対象製品登録の2次公募も行う。期間は5月1日~7月31日まで。
鈴木工務店(東京都町田市)は、連続講演企画「可喜暮らし」として、「旅とデザイン」をテーマに、全6回の講演イベントを行う。
第1回は6月6日に催され、「『直しながら使う』旅の話。」と題して、建築家の野沢正光氏を講師に招く。定員は40名で、参加費は一般2000円、学生1000円。問い合わせは、電話042-735-5771まで。
桧家ホールディングス(東京都千代田区)は、毎日新聞社(東京都千代田区)が主催する「第1回 学生住宅デザインコンテスト」を共催する。建築業界を目指す学生を対象とし、業界の未来を担う人材の育成・支援を目的としたもの。
同コンテストでは、「家をとことん楽しむ」をテーマに、木造軸組工法の住まいの提案を募集する。受賞作品は商品化される可能性もある。最優秀賞受賞者には賞金30万円を贈呈する。全国の専門学校・短期大学、大学・大学院に在籍する学生を対象とし、応募期間は4月22日~8月31日必着。詳細は、ホームページで。
インテリア産業協会(東京都新宿区)は、2105年度「住まいのインテリアコーディネーションコンテスト<高校生部門>」の作品募集を7月7日から開始する。
今年度の同部門の応募テーマは、「わくわくリビング空間」。国内在住の高校生を対象とし、締め切りは7月27日(必着)。詳細は、ホームページで。
同部門は、同協会の設立30周年の記念事業の1つとして2013年度に新設。若年層へ向けたインテリアの普及・啓蒙活動の一環として継続して実施している。