東の都の阿波踊り
【東京支社】8月29日、30日に東京・高円寺で阿波踊りが行われた。2日で100万人を動員する数ある阿波踊りイベントの中でも最大規模を誇る。徳島の踊りが東京に波及したのは、戦後のこ…
【東京支社】8月29日、30日に東京・高円寺で阿波踊りが行われた。2日で100万人を動員する数ある阿波踊りイベントの中でも最大規模を誇る。徳島の踊りが東京に波及したのは、戦後のこ…
みやじまなおみ
連日35℃を超える東京サウナを抜け出し、先日、イベント取材のため北海道・夕張に行ってきました。イベントのクライマックスは花火です。火の粉をかぶるほどの近さで次々と打ち上げられる尺玉花火は迫力満点、見ごたえたっぷり。カラッとした北海道の夜空を美しく彩り、1000人以上の参加者からは歓喜の声とためいきが上がっていました。
それにしても、毎日暑いです。
気候変動にともない、日中はもちろん、夜もクーラーなしではいられない日が続き、電気料金もうなぎのぼりに。北海道でも30℃を超え、地元のカメラマンさんによれば「北海道では決して見ることのなかった夏のイヤ~な虫も姿をあらわすようになった」とか。ブルッ…。
「俺たちが小学生のころは、こんなに暑くなかったよな~」「早く冬がこないかな~」と連日のようにこぼす夫。
たしかに、あの頃はクーラーだってなかったのに、暑さもこれほど苦にはならなかったような…それは子どもだったから? かもしれませんが、暑さをつかの間忘れさせてくれる夏の風物詩のおかげで、夏はむしろ待ち遠しい季節でした。
ちょっと思い出すだけでも、かき氷、スイカ、盆踊り、金魚すくい、打ち水、夏休みの早朝ラジオ体操など、暑さの中にも涼を感じる夏の風情がたくさんあります。
特に、汗だくになって遊んだ後、頭のてっぺんまでシャキーンとなるかき氷は最高! かき氷といえば赤いイチゴシロップ、緑のメロンシロップ、練乳が定番ですが、私はカルピス派でした。よく考えてみればただの凍ったカルピス…でも、氷を削るひと手間を加えることで「夏のぜいたくなおやつ=特別なもの」という感覚だったのでしょうね。
自分で削って自分の好みの味に仕上げるつくり方も、大人へのステップといったら大げさですが、平たいアルミカップで氷をつくり、製氷機のツメをガシッと喰い込ませて手回しでシャリシャリ氷を削っていく過程がなんとも楽しかった記憶があります。
スイカもまた、欠かせない夏の味のひとつです。たらいの氷水で冷やした丸ごとスイカを切り分ける母のまわりを兄妹3人がいつも取り囲み、その手元を一心に見つめていました(もちろん、大きいのを自分が食べるためです!)。
そして、掃き出し窓に並んで腰かけ、足をぶらぶらさせながらすいかをほおばって、種は庭へ向かってピュッとひとふき! 今、思い返すと本当に懐かしい夏の風景です。
ここでは花火もよくやりました。夏はほかの季節に比べて、家族と一緒の時間がより長かったような気がします。
涼を呼ぶ夏の風景といえば、ほかにも風鈴、よしず、すだれ、蚊帳などを思い出します。そうそう、蚊取り線香を入れる豚の陶器もありました(笑)。どれも和室に似合うものばかり。時代とともに間取りが変わり、今では和室のある住宅も少なくなりましたが、お客様にお出しする水ようかんや麦茶だって、畳の部屋だからこそ趣があったんだなあと思います。
窓を開けると聞こえてくる蝉の声に耳を傾けながら、自然に寄り添い、時間に追いたてられることなくゆったり過ごす夏の一日。和室というだけでせわしない気分から解放され、心が落ち着くのも日本人だからこその感覚なのでしょうね。
ここ数年は「日本人らしさを取り戻そう」という風潮もあり、住宅も“原点回帰”ではありませんが、あらためて和室のよさが見直され、木目や畳の美しい、和心が育つ環境が今よりもっと増えてくれたらと思います。
みやじま・なおみ miyajima naomi
主婦ライター。有名人・著名人のインタビュー原稿を請負うほか、編集ライターとして40冊近い書籍の執筆に携わる。神奈川県横浜市の一戸建てで、家族5人、昭和40年代を過ごす。
国土交通省は9月4日、平成27年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)の第1回募集分について、ポラスグループの住宅資材センター(埼玉県越谷市)による「(仮称)ポラスグループ建築 技術訓練校 新築工事」など6件のプロジェクトを採択した。
同事業は、木造・木質化による先導的な技術の普及啓発に寄与する住宅・建築物のリーディングプロジェクトを公募し、整備費等の一部を補助するもの。今年6月9日〜7月17日に公募し、提案があった7件について評価委員会が評価して採択プロジェクトを決定した。
住宅資材センターによるプロジェクトのほか、「防火地域に新築される小学校の校舎及び体育館の木質化についてのプロジェクト」(学校法人 森友学園)、「新豊洲ブリリアランニングスタジアム」(太陽工業株式会社)、「(仮称)セルフ片山・新潟屋 団地店 新築工事」(片山商事株式会社)、「(仮称)真菰の里」(社会福祉法人悠和会)、「石巻中心市街地再生町家スタイル推進プロジェクト(立町二丁目4番地区)」(石巻中心市街地再生まちづくり再開発協議会)の5件が採択された。
第2回募集は今年10月下旬頃から行う予定。
不動産情報サービスのアットホーム(東京都大田区)はこのほど、実家が持ち家の全国の30〜40代男女618名を対象として今年8月12日〜13日に実施した「実家に対する思い」調査の結果を発表した。
将来、実家が空き家になるかどうかについて、可能性が「ある」「どちらかというとある」と回答した人は合計29.1%だった。また、実家がなくなるのは「寂しい」という人は68.4%にのぼった。
実家の家や土地を「誰かが継ぐ予定がある」人は33.2%。一方、4割以上の人は、誰が継ぐか「未定」と回答した。また、「継いで欲しい」と親に言われたことがある人は17.5%と、2割弱にとどまった。
実家の将来について「自身の親」と話したことがある人は30.6%、「兄弟・姉妹」と話したことがある人は20.1%、「配偶者」と話したことがある人は27.7%だった。
同調査の詳細はこちら。
ジャパンホームシールド(東京都墨田区)は9月1日、地域の地盤調査データや生活に役立つ土地情報を地図上で閲覧できる無料ウェブサービス「地盤サポートマップ」に新機能を追加。
新たに「駅の乗降客数」「バス停の位置」「用途地域」「中学校の学区」「公園の位置」「医療機関の位置」といった情報が加わり、検索できるようになった。
ブラック・アンド・デッカー(米コネチカット州)は9月中旬、低振動・コンパクト・高耐久な「18V SDSブラシレスハンマードリルDCH273M2」を発売する。
アンカー施工、建具工事、空調工事、電気工事などのコンクリート穴開け、はつり、タイルはがしに対応。18Vクラスでは業界水準の半分以下の低振動、高い打撃力(2.1J)を実現する。充電あたりの作業量を約35%向上した。希望小売価格8万5000円。
あわせて、同機に接続して作業時の粉じん飛散を抑える乾湿両用コードレス集じん機「DEWALT DCV580」と「SDSハンマー集じんテレスコープ」を発売する。
「ORICON STYLE」を運営するOricon Me(東京都港区)は、20代~40代の持ち家に住む既婚者を対象に、リノベーションやリフォームを実施したことがある経験者200名と、現在検討中の希望者300名を対象に「住宅リノベーション/リフォームに関する意識実態調査」を実施した。
リノベーションやリフォームをしたいと思った理由は、「設備や機器を一新したかったから」が1位となり、機能面の重視することが今のトレンドということがうかがえた。
また、リフォームしたい場所の1位はキッチンで、時短や効率性といった使い勝手のよさを求める姿勢が鮮明となった。リノベーションやリフォームの経験者の95.5%が「リフォームやリノベーションをしてよかった」と回答している。
マックス(東京都中央区)は9月7日、モーターを全面改良することで、吐出量を落とさずに静音化を実現したエアコンプレッサ「AK-HL1270E」を発売する。
従来機よりもモーター振動を約50%低減。床打ちや根太レス施工、金物締めなどエア量の多い作業に使う「パワーモード」でも発生音を62dBに落とした。マンションや住宅密集地、住まいながらのリフォーム、朝夕の時間外作業でも近隣にかける迷惑を最小限に抑えることができる。
希望小売価格は20万6000円。
インターネット事業を手がけるビジョナリー(神奈川県藤沢市)は、増加する空き家の問題を解決することを目的とした「誇民家(こみんか)事業」を開始する。「空家を誇れる民家(誇民家)へ再生する」という思いを込めたもの。所有者から物件の有効活用相談を受け、建物の活用可否、立地、商圏、間取りなどの特性を調査した上で活用方法を提案する。自治体や古民家再生を手がけるNPOなどをパートナーとして展開していく。
第一弾として、9月5日に神奈川県藤沢市の空家を活用したリラクゼーションサロン&イベントスペース「湘南かたせ家」をオープンする。そのほか、観光地に存在する古民家を活用した事業など、現在、数件の事業化を進めている。
物件所有者との契約形態は、物件の特性や所有者の意向で決定する。売買、賃貸、収益分配モデル、プロデュース業務受託モデルなどを想定する。「湘南かたせ家」の場合は、自社で買い上げた上でフローリングなどのリフォームを施した。
誇民家事業で想定する業種は、シェアハウス、ゲストハウス、タイムシェア型の別荘、シェアオフィス、サテライトオフィス、サロン、カフェ、レストラン、レンタルスペースなど。事業の運営は基本的に自社で手がける方針。
持続可能なまちづくりを研究・開発するクラブヴォーバン(東京都港区)と環境・エネルギーなどの分野で先進的な取組を行う全国の5自治体で構成する「持続可能な発展を目指す自治体会議」は10月15日、都内で第2回会議を開催する。
プログラムは特別講座と本会議からなる。特別講座では、ドイツ在住ジャーナリストの村上敦氏による講演「地域暖房とコジェネ、エネルギーの高効率化について」などを予定。
本会議では、立命館大学経営学部のヨルク・ラウパッハ教授、ベルリン自由大学博士課程の西村健佑氏、不動産コンサルタントの⻑嶋修氏などによる講演のほか、参加自治体の報告、ディスカッションなどを予定する。
開催時間は13時〜18時30分。場所はフクラシア浜松町(東京都港区浜松町 1-22-5浜松町センタービル6階)。参加費は2万円(税抜、1組2名まで)。
同会議の詳細および申し込みはこちら。