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22 10月 2015

現場作業に関わる職人「住宅建設業界の将来に不安」72%、全日本工務店協会調べ

 福岡工務店(福岡市南区)が全国地方工務店の施工技術向上を掲げて昨年4月に設立した全日本工務店協会はこのほど、住宅建設で現場作業に関わる職人(大工、電工、配管工など14職種、計562人)の実態調査を行った。
 5つの項目からなるアンケートのうち、「住宅建設業界の将来に不安を感じますか?」という問いに対しては72%が不安を感じていると回答。逆に、全く感じていない人は、3.4%しかおらず、住宅建設業界の先行きに対する不安が大きいことがわかった。
「なんのために仕事をしていますか?」という質問では、生活や老後の為といった一般的な回答が多かった一方、施主のために仕事をしている人は10%、次世代の人材を育成するためと回答した人は5.7%という結果になった。
 同協会は全国の工務店・職人の施工精度・技術を高め改善するための「47プロジェクト」を発足。プロジェクトの第1弾として、長崎の池下建設(長崎市葉山)と「長崎工務店」、鹿児島のベルハウジング(鹿児島市宇宿)と「鹿児島工務店」を立ち上げた。今後、さらに賛同企業を募集し、全国47都道府県の工務店と協力し技術力向上を図っていく考え。同調査結果の詳細はこちら。