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27 7月 2015

飛騨の匠の技で差別化提案、いもと建築が手刻み代行サービス

 伝統建築・社寺建築を手がけるいもと建築(岐阜県高山市)は7月27日、飛騨の匠ならではの”手刻み”を代行する新サービス「プレミアム構造パッケージ」をスタートした。
 構造材の仕入れから手刻み加工、運搬、上棟サポートまでをパッケージ化。他社との差別化をめざす全国の建築業者向けに、新しい付加価値として「飛騨の大工・宮大工による手刻み加工」を提案する。
 特徴は次の5つ。
 (1)手刻みを担うのはすべて飛騨地方(高山市・飛騨市・大野郡白川村)で伝統的な大工仕事(構造材の墨付け、刻み)を行っている「飛騨の大工」と、神社仏閣の設計・施工に必要な知識・技術をもつ「宮大工」に限定
 (2)徹底した管理体制と高精度な加工技術
 (3)JASの強度等級認定を取得した良質木材、主に岐阜県産のヒノキ・スギを使用
 (4)面積単価ではなく、構造材の本数・必要な加工手間を細かく算出し適正価格で提供
 (5)「品質証明書」「作業工程記録簿」「オリジナル焼印」「特製コースター」などで住まい手に安心と感動を提供
 これにより、優秀な大工職人の活躍の場を広げることも目的の1つ。また、積雪量が多く冬季の屋外作業が減る同社にとって、自社工場内で作業できる手刻みは仕事量の安定化や、別の地域への出張を余儀なくされていた大工職人の負担軽減がはかれるとする。
 高品質・高付加価値を確保するため、当面は年間10件程度の受注にとどめ、加工体制の拡充により随時増やしていく。