18 6月 2015
木造軸組構法住宅の構造解析ソフト「wallstat」がCAD連携強化
建築研究所が開発した木造軸組構法住宅を対象とする数値解析ソフトウェア「wallstat ver.3」がリリースされた。今回のリニューアルで、木造住宅用CADの標準的ファイルフォーマットであるCEDXM(シーデクセマ)形式のファイルから直接データを読み込んで、解析モデルファイルを作成することが可能となった。これにより簡単な操作で地震応答シミュレーションを実行できる。
リニューアルにあわせて様々な建築物の解析モデルのサンプルの公開も開始している。
同ソフトウェアは、木造軸組構法住宅の建物全体の大地震時の損傷状況や倒壊過程をシミュレートする数値解析プログラムの開発をもとに、木質構造を専門とする研究者・技術者が使用できるように改良したもの。パソコン上で木造住宅の数値解析モデルを作成し、振動台実験のように地震動を与てシミュレーションを行い、変形の大きさ、損傷状況、倒壊の有無を視覚的に確認することを可能としている。