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07 6月 2015

【レポート】手漉き和紙研修会1日目☆ウイスコンシン大学 スタウトの皆さん+3

こんにちは、クドウですエリザベス

近年、恒例の8月の手漉き和紙研修会以外での手漉き和紙研修の機会が増えつつありますが、今日から和紙会館で5日間の特別研修がスタートしましたキラキラ

今回はウイスコンシン大学 スタウトよりデザイン専攻の学生を中心に9名がはるばる訪れ、併せての募集で単独3名の応募も頂き、計12名の手漉き和紙研修となります。

それでは1日目のレポートですひらめき

午後は2時集合でオリエンテーションから。
藤森理事長による座学で今日の行程の確認です勉強

理事長:「オリエンテーションなんていらん!さっさと皮剥ぎしないと紙漉きにたどり着かん!」

…..と事前の打ち合わせでは力説されていましたが、やはり通訳さん泣かせの忌部にまつわる歴史話が終わりを見せず、予定通りのタイムスケジュールで順調に進行しました・・・

 

続いて作業に突入ーーー!!

まずは、楮の黒皮の皮剥ぎ。

ここでは表皮の茶色い部分、そしてその下の緑がかった青皮をナイフで削っていきます。

これで?白皮?作りをするのです。

ここで青皮を残せばその色や成分を反映した色や質感の紙になります。

今回は1人約500gの黒皮を皮剥ぎしてもらいました。

ウイスコンシン大学 スタウトの皆さんは、実際に日本を訪れ文化・工芸・現代美術を学ぶクラスとしての企画ということで、今回は東京 – 京都 – 直島を経て、本日徳島の和紙会館までたどり着きました。

単独の皆さんは、名古屋の美大生だったり、大阪でこれから自宅で紙漉きをされようとしている方だったり、日本歴が長いアルゼンチン出身の方だったり。

楽しい5日間になりそうなスタートを切りましたわーい

夕方はギリギリまで皮剥ぎをしてもらった後は、ソーダ灰にて煮熟です。

アルカリの液で楮の皮を煮る事で、繊維の1本1本をくっつけている物質等の不純物を溶かし出すという行程です。

この後の火加減はこちらにお任せ頂き、本日の作業は終了となりました手

あ、剥いだ残りの表皮や青皮の部分も、もちろん植物繊維なので紙になりますよー!

これはこれで煮熟して、また表情の残った紙としての原料に使いますエリザベス

 

明日は続いて塵取り(水の中で作業を行うので?水より?とも呼びます)、そして叩解に進む予定。

11日までお天気は崩れがちのようですが、作業は順調に進みますようにお願い

続く手