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31 5月 2015

高まる専用部材活用!バルコニーや窓台部の防水対策

防水シート、大手ほど専用水切りシートを利用
バルコニーの天端や窓台の防水仕様において、専用水切りシートの採用率は年間着工10棟未満の住宅会社では20%程度だが、年間着工100棟以上の大手住宅会社では70%を超える――こうした現状が、旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社の調査で明らかになった。大手ほど防水のために専用水切りシートを使っていることがわかる結果だ。

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防水下地の強化、大手との差明らか
詳しく調査を見ると、バルコニーの天端での専用水切りシートの採用率は10棟未満の会社が18%なのに対し、大手は71%。窓台での専用水切りシートの採用率は10棟未満の会社が23%なのに対し、大手は75%だった。その差は天端で53ポイント、窓台で52ポイントに及ぶ。
バルコニーの天端や窓台で使用する防水シートには、専用水切りシートを使わずに透湿防水シートのみで済ませる場合もあるが、調査結果から明らかなように、大手のほとんどは専用水切りシートを使っている。ただ、既存のゴム製やアスファルト製の水切りシートは壁体内結露のリスクがあったり、雨水が浸入しやすい角部での施工に手間が掛かるといった課題があった。
結露、施工の手間に対応した新商品に注目
そこで注目なのが、4月1日に発売されたばかりの旭・デュポンフラッシュスパン プロダクツの「タイベック®フラッシングシート」。業界初となる透湿水切りシートで、0・27㎡・s・Pa/μgという透湿度性能により、結露に強い構造となっている。また、従来の水切りシートの8分の1と軽量で追従性も高いため、角部での立ち上がりもスムーズに施工できる。結露のリスクと施工の手間を解消しながらも、コストは一般的な水切りシートと大きくは変わらない程度と見込まれる。同社が行った数件の試験施工では、いずれも「施工しやすい」と好評だったという。

大手ほど採用している専用水切りシート。「タイベック® フラッシングシート」は従来の水切りシートの課題だった壁体内結露のリスクと角部での施工に手間が掛かる課題を解消。医療・住宅製品で30年以上の実績を持つデュポン社の「タイベック®」。30年相当の耐久性試験をクリアし、しかも外壁下地用の「タイベック® ハウスラップ」の約2倍の厚さとなるため防水性・強度ともに約2倍になっているという。
タイベック® フラッシングシートの詳細はこちら

防水部材、大手ほどプラスチック成型品を使用
前回、バルコニーの天端や窓台の防水において「大手ほど専用水切りシートを使っている」ことを明らかにした旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社の防水仕様実態調査。同社では、バルコニーの出隅・入隅などの角部、窓台の角部で採用している防水部材についても同様の調査を行い、実態を明らかにしている。――その結果、大手ほどプラスチック成型品を採用していることがわかった。

調査によると、バルコニーの出隅・入隅などの角部でのプラスチック成型品の採用率は年間着工10棟未満の住宅会社では23%なのに対し、大手は37%。窓台の角部でのプラスチック成型品の採用率は10棟未満の住宅会社では17%なのに対し、大手は26%だった。その差はバルコニーの出隅・入隅などの角部では14ポイント、窓台の角部では9ポイントとなった。
バルコニーの出隅・入隅などの角部、窓台の角部は、ピンホールが発生しやすく、雨水侵入の可能性が高い箇所。アクリルやブチル素材の防水テープのみではピンホールを完全に
ぐことが難しいため、伸縮性防水テープやプラスチック成型品を採用する住宅会社が多いが、今回の調査から、大手ほど角部分をすべて覆い、ピンホールが発生しづらいプラスチック成型品を使うことが明らかとなった。
タイベック® の新商品に注目
施工品質を安定させる「伸びる成形品」
防水性能の高いプラスチック成型品だが、デメリットがないわけではない。現場でサイズが合わなかったり、結局、テープ施工に頼らざるを得ない状況がある。
しかし4月1日、このデメリットをクリアし、高い防水性を確保しながらも、高い施工性を実現した商品が旭・デュポン フラッシュスパンプロダクツから発売された。同社が開発した「ストレッチガードTM」だ。
「ストレッチガードTM 」は、高密度ポリエチレン不織布「タイベック®」にシワ加工を施し、ブチルゴムを複合させることで高い伸張性を持つ防水テープとなっている。表面がタイベック®なので強度と耐久性はお墨付きである。窓台角部やバルコニー出隅部・直交部などあらゆる部位に使うことができるパッチ状になっていて、施工も簡単。いわば「伸びる成型品」といえそうだ。

 
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