29 5月 2015
アカデミーで学んでいること。
前回の岡崎さんに引き続き、同クラス全日のすずらんと申します。
私は全く異業種から飛び込んできました。今までがむしゃらに別業界で働いてきましたが、ちょっと立ち止まって、住まいに興味があったこと、子供の頃美術が好きだったこと、クリエイティブな仕事がしたいということで、この学校にたどり着きました。インテリアコーディネーターの仕事や業界のリサーチもろくにする間もなくあわただしく、また半ば疑心暗鬼状態で当アカデミーに入学しました。
授業が始まると怒涛のごとくたくさんの知見をインプットさせられ、見ること聞くことが初めてのことだらけです。課題が多くものすごく大変ですが、こなしていくうちにおぼろげながら自分のやりたいと思うこと(仕事)や、いろんなことが頭に思い描けるようになってきました。特にコーディネーションの深澤先生と建築技術の井上先生には厳しくも深い愛情をもってプロとしての技術と基本を数多く教えていただいており本当に感謝しております。やりたいことのヒントも両先生から学んでいます。
またクラスメートからもたくさんのことを学んでいます。(意外と男性生徒が多いので
男性の視点からのコーディネーションも勉強になります)
また事務局の方からもたくさんの情報源をガンガンくださいます。
一人で考え込んでいるよりアカデミーに飛び込んでしまって良かったと思っています。
話は変わりますが会計基準の変更で大企業が、保有する土地を手放したことで都心駅近くに比較的安価なコンパクトマンションが大量供給された時期がありました。OLや派遣社員がこぞってコンパクトマンションの購入をしていました。御他分に漏れず自身もです。が、いざ購入段階で困ったことが一気に押し寄せました。資金計画、物件の選び方等で、前者は自分で勉強してなんとかなりましたが、不動産の知識は全くなかったため、物件選びは建物インスペクション会社に物件チェックを依頼しましたが、建物のハード部分の助言だけなので、いざ「住まう」を想定したときに、今度は家具の配置や動線計画、床や建具の色の選択でさらに頭を悩ませました。また建物の構造から将来リフォームに制限があることも理解していませんでした。新築物件の青田買いなので想像で物事を進めるしかないのですが、当時の私には荷が重すぎました。楽しい家の購入のはずがストレスフルな一大イベントとなってしまいました。衣・食・住は人間にとって欠かせない事のはずなのに、何故義務教育で不動産や住まいについて教えてくれないのだろうとすら思ったものです。今振り返ると、インテリアコーディネーターという存在を知っていれば、依頼してもっと楽しく不動産購入が出来たことと思います。
これら自分の失敗談を踏まえて購入者側の立場に立つ仕事ができたら、と思っています。
(当アカデミーでの勉強は不動産購入にも非常に有効になると思います。これから不動産を購入又は賃貸される方にも勉強になるのではないでしょうか。)
今は建築技術のクラスで図面、構造を理解せずにはインテリアコーディネーションは成り立たない、ということを教えて頂いています。建技の講義は目から鱗で、一言もらさず先生の話をメモしています(メモしすぎで図面の実技の手が動かないので叱られていますが。。。)建築についてはとても奥深いので勉強になります。
目から鱗といえばもう一つ、コーディネーションの授業で自分の趣向に偏ってはいけないという基本を、課題を通して徹底して教えて頂いています。これは意外な発見でした。基本ができなければ応用も出来ないということです。これもアカデミーに来なければ学べなかったことです。
コーディネーターや設計をされているプロにご師事頂き、授業を通してさまざまな実務経験を教えてくださいます。また、自分の足でショールームを回らなければならない課題も数多くあり、そこでも各分野のプロに貴重な話を聞くことができます。あの時(不動産購入時)に知っていれば!!!という場面に何度も出くわしました。
1年という短期間ですが出来るだけ多くを自分のモノに出来るように頑張りたいと思います。
またここで勉強できる環境を与えてくれたすべての人に感謝したいと思います。