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23 3月 2015

パナソニック エコソリューションズ社 床材の高付加価値品を拡充 中・高級品へのシフトを加速 – オンライン記事

<新築市場の縮小が見込まれるなか、パナソニック エコソリューションズ社は、内装建材事業について床材を中心に中高級品へのシフトを加速していく。独自技術を駆使した高意匠突板・シートなどによる高付加価値品に注力、内装建材事業で売上高1000億円を目指す。>

 パナソニック エコソリューションズ社では、今後の新築市場の縮小をにらみ、新築中心の事業展開からリフォームや非住宅へ事業領域を広げようとしている。そうしたなか、内装建材事業を手掛ける内装システムビジネスユニットでは、リフォームや非住宅、新規事業の展開を進めるとともに、住宅市場では床材を中心に、中高級品へのシフトを加速していく方針だ。

 同社の内装建材事業は、建具と床材、内装、収納で構成され、とくに内装ドアに関しては国内トップシェア、床材も第4位に位置し、中高級品に限れば第3位だ。内装ドアと床材が内装建材事業を牽引していると言える。

 このうち、床材については中高級品へのシフトを進めている。
 同社の内装建材を生産する工場でも床材をメインに生産しているのがパナソニック エコソリューションズ内装建材 群馬工場だ。群馬県沼田市で操業している。生産品目の84%を床材が占めている。

オリジナルのWAT技術や熱着、色技術を駆使し、意匠性を向上
 床材事業において、中高級品へシフトしていくため、群馬工場では複合フローリングの意匠性の向上に取り組んでいる。

 例えば、2014年4月に発売した内装建材シリーズ「ベリティス」では、本物の木の持つ表現の豊かさを忠実に再現した木目シートをシートメーカーと共同開発している。独自のWAT(WoodArt Technology)技術により、天然木の「木目」「木肌」「照り」「艶」「色彩」の5つの要素を取り込んだ。

 一方、「ベリティス」の床材には天然木による突板を採用している。独自の「熱着色技術」を用い、特殊な熱処理により色や木目の鮮明さをコントロール。塗料の塗り重ねを必要最小限にとどめ、木目や木味感を損なうことなく天然木本来の表現力を活かした。