26 1月 2015
【レポート】阿波和紙特別研修会
こんにちは、クドウです
先週末、?楮・三椏刈取十字軍?と称した阿波和紙特別研修会を開催しました
2日目には半紙大の紙漉きをして頂き、ご自分で漉いた和紙はお持ち帰り頂きます
今年、久々にスタッフ参加してきましたのでレポートしまーす
1月24日(土) 楮・三椏の刈り取り
快晴ーーーーーー
でも寒い朝で大霜でした…。
そんな中、遠くはノルウェー、トルコ
当初は三椏ばかりを植えていたのですが、楮に比べて成長がゆっくりであることや、楮の方が利用度が高い事から、今は楮をメインで栽培しています。
前週に別の研修で2畝の楮を刈り取りましたが、今回はその残りを全て収穫。
かなりの量に黙々と作業
寒いはずだったのが、上着を脱いでの奮闘もアリ
3m以上に成長した楮は、この後で蒸し器に入る長さに押切でカットしていきます。
みんなを見守る係を自認するワタクシ、普段はあまり一緒に作業はしないのですが「こりゃ手伝わないと予定通り終らない…」と気付き、必死で働きました
紙漉きは全ての行程が肉体労働です…
収穫された軽トラ2台山盛り分の楮は、作業舎に設置されている蒸し器に。
本日の先生は出葉(では)隊長。
アワガミに従事して30年以上のベテランで、楮畑の管理も担当しています。
約2時間、蒸し器に入れて、蒸気で蒸し上げていきます。
芯が皮からグッと突き出して来たら蒸し上がりのサインです
お昼休憩を挟んで、午後からは皮剥ぎ作業に突入ーーーー
ひたすら剥く
この日は3釜分を剥いてもらいましたが、映っている2倍量はあったでしょうか
今回は僅かですが、自分たちで剥いてもらった楮での紙漉き体験もしてもらいますので、数本づつ白皮作りもしてもらいました。
表皮(黒皮)の下にある緑色の青皮をナイフで削っていきます。
この時点で3時30分。
4時まで30分勝負です
そしてこの後に最後の1釜分を頑張って剥いてもらったところで本日の作業は終了
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剥かれた芯材。
昔は薪にしていたそうですが、太くて真っ直ぐなものを杖にされるとか、展示装飾で使われるとかいう方々は選って持ち帰られました。
1月25日(日) 紙漉き
本日の作業は和紙会館にて。
スタートは、和紙の主原料の特製や、昨日の作業の復習と、予習として紙漉きの技法や製造工程についての座学を1時間程度
では、本日の現場へ
前日に皆さんが作業された楮の白皮の煮熟が出来たので、その釜揚げ部分をチェック。
夏の手漉き和紙研修会では手打ちで叩解していただきますが、今回は時間がないのでビーターで処理させてもらいました。
これも適宜使ってもらいます
あとは終了時間まで、各自が好きなだけ、好きなように紙漉きを体験してもらいます
最初は原料の濃度とネリの加減で迷われた様子でしたが、まずは漉いてみたらあとは慣れと経験で、自分で思うように調整されていました。
終了は4時までとしていましたが遠方の方もいらっしゃるので午後は自由解散のつもりでしたが、全員が最後までしっかり体験されていきました
片付けまできれーーーーいに手伝ってもらって、スタッフ一同感謝です
要所要所で参加者の皆さんにサポートしてもらい、「なんていい人たちなんだーーーー!」と叫ぶスタッフも…
2日間とも好天に恵まれ、いい研修会が出来ました
皆さん、お疲様でした