最新のJAPANTEXはこちら

02 3月 2015

【TDA泉州タオル産地工場見学レポート】

2015年2月9日(月)泉州タオル産地工場見学が行われました。
泉州はタオルが日本で初めて作られた産地でもあります
参加者は、TDA会員・一般の方、合計12名、その日はすごく寒い一日で、泉州では珍しい雪
に見舞われた一日でした。
今回はツバメタオル株式会社、ダイワタオル協同組合の2社にご協力頂きました。

午前中10:00に日根野駅に集合→ツバメタオル(株)にお邪魔しました。ツバメタオル(株)
では重里社長から「タオルの知識かんたんセミナー」と題してタオルの基本をレクチャーしていただき、その後製織工程の工場見学をさせていただきました。
セミナーでは泉州が日本でのタオル発祥の地であり、昔からある日本手拭いから日本タオルのサイズが出来ている等普段何気なく使用しているタオルの知らない一面・歴史をお話頂きました。生産過程でも安全性を考慮して、じゃがいもの澱粉を使用した糸の糊付けや、有機精練、無漂白又は過酸化水素での漂白、大豆イソブラホンでの柔軟等、人と環境にやさしいモノづくりをされています。
工場見学後、部屋へ戻りざっくばらんお話さて頂いた際、重里社長様の「藍綬褒章」受賞の
素晴らしいお話も聞かせていただきました。

午後からのダイワタオル協同組合では、前工場長の北川顧問から、タオルの歴史~現状のタオルの生産状況など色々お話くださり、その後晒し染色工程の工場見学をさせていただきました。
ダイワタオル協同組合はタオル製品の漂白・染色加工において常に業界の先駆者として邁進されてきました。
工場見学ではアミラーゼ酵素(この際16時間も放置させる・・・手間がかかります)を使った無蛍光有機精錬タオルの生産工程や染色工程、乾燥工程等見てまわりました。乾燥工程では①熱風乾燥機、②シリンダー乾燥機、③ダンブル乾燥機の3種類からお客さんのニーズに合わせて選ぶなど、こだわった生産をされているのだなと思いました。
処理・裏工程も見せていただき、地下水を利用(一日2000t)硬水から軟水に変化させ生産に使用。熱源は蒸気で行っており、排水処理はバクテリアで処理、きれいになった水を測定、データ検査にかけ、樫井川に戻す。という徹底した管理をされているのも感心しました。後加工でも、保湿性に優れた効果のスクワラン(鮫)や抗菌防臭効果のキトサン(蟹)、ヒバ加工(SEKマーク対応)等など、“安全・安心”な商品作りや環境に配慮した加工方法の研究もされています。

後晒しのおかげで一度洗わなくても新品から使用できて、吸水性や肌ざわりの良い、優しい使い心地の良いタオルになるという事を知りました。
今回分業で製造している泉州タオルの工程を一貫して見学でき、安全・安心・環境へのこだわったモノづくりを知り、改めて泉州タオルの素晴らしさを知りました。

協力していただいたバメタオル株式会社、ダイワタオル協同組合2社には貴重な時間と
大変丁寧な対応をしていただき、本当にありがとうございました。 


レポート 今井要