最新のJAPANTEXはこちら

03 2月 2015

カーテンの値段。 – コラム Adagio

 
住宅展示場などの見積りを出してもらうと、カーテン一式の値段が軽く100万を超えていたりしてびっくりさせられる事があります。

勿論、窓が多ければカーテンも多く必要になりますし、ランクもそれなりの生地を使えば高額になるのはわかります。

以前お客様が、結婚した際、夫となる方の実家の空いた土地に家を建てる事になり、カーテン代の予算が30万だと思っていたら300万で目を疑ったという話をして下さった事があります。
 彼女は大学で一人暮らしを始めた時、(カタログショッピング好きの方ならわかるかと思いますが、)カーテンからベッドリネンに至るまで全て通販で揃えたそうです。
 学生の身分だったので、無駄遣いはせず切り詰めた予算額の中であれこれと選ぶのは、とても楽しい作業だったようで、その当時の予算からしたら0が二つも多い!と唖然だったとの事。
 単身者用のアパートと、新婚さんがこれから増える家族を想定して建てるマイホームでは広さも大きさも、当然窓の数も違う筈です。
 幾らなんでも一桁で済むとは思わなかったでしょうが、百万単位はあり得ない…と自らあちこちのインテリアショップを周りそこで初めてカーテンがスタイルによっては非常に多くの生地が必要になる カーテンボックスをつけるつけない、さまざまな加工、機能付き、裏地を付けるか否か、一つ一つは小さな事でも色々と重なるとどんな安い生地を使ってもどんどん予算はかさむのだと初めて知ったそうです。所謂、結婚式予算現象ですね。
 結局、模様替えが趣味の一つだった彼女は比較的安価で気に入った生地を選び、色々と考えて満足出来る窓周りを完成させたそうですが、ギリギリ2ケタで済ませられたのが一番の満足だった…と笑っていました。

 先日、スタッフとカーテンの値段の開きは凄い、という話をしていた時の事、見本帳では比較的価格帯が似たシリーズが固まっている事が多いですが、時に裏地などにも使える単色の生地が突出して高額になっている場合があるので要注意だと一人が言いだし、早速皆で調べてみました。
 某メーカーの見本帳の中、色とりどりのカーテンの中に裏地やポイントとして使えそうな色見本のような生地が並んでいて、ついつい個性的でデザイン性を求めるお客様に気軽にお勧めしてしまいそうな感じなのですが、値段が何故か高額。
見た目も感触もそこまでの値段とはとても思えないのに、どうしてか?
素材などを調べてみた処「難燃繊維」だけが他とは違っていたので、つまり燃えにくい部分が+アルファとなって他のドレープを蹴散らして高額になるポイントだったのは分かったので、とりあえず、この手の単色カーテンはまず値段を確認してからお勧めするように気をつけよう!と頭に刻みこんだのでした。

 値段が本当にピンキリのカーテンですが、価格・機能・スタイル併せて依頼して下さるお客様を笑顔に出来る窓の「楽しい」を提案していきたいものですね。(予期しない価格設定には気をつけて。笑)