09 1月 2015
インテリアの小函 2015-01-09 09:24:34
こんにちは。ガーデニングプランナー科の遠藤浩子です。
寒い日が続いていますね。庭仕事が少なくなる冬は、アームチェア・ガーデニングの季節。のんびり暖かいお部屋の中で、今年は何を育てようか、どんなお庭にしていこうか、カタログを眺めたりしながら、イマジネーション、調べもの、プランニングの時期です。植物と仲良くなるには、実際に付き合うのが一番ですが、そう出来ないときも楽しみ方は色々あります。素敵なお庭が出てくる映画を観たり(例えばイングリッシュガーデン好きな人には『秘密の花園』とか『眺めのいい部屋』、『グリーンフィンガーズ』もおすすめかな☆)、植物画展などに行ってみるのも良いですよ。
ということで、ちょうど渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の『バンクス花譜集』展をご紹介します。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_banks/index.html
大航海時代、キャプテン・クックとともに、オーストラリア・ニュージランドを冒険したプラント・ハンター、ジョセフ・バンクスが発見・採集した植物画の展覧会です。今から200年以上も前に発見されていたオーストラリアの植物たちですが、実はこのところ日本でも大人気で、おしゃれなカフェやショップなどのグリーン・ディスプレイで目にすることが多くなっています。
ユーカリやアカシア類を始め、観葉植物として定着している様々な品種や、クレマティスやフクシアの固有種や、日本の山菜ミズの近縁種があったり、展示の植物画には一つ一つ解説も付いていて、ゆったりアート鑑賞しつつ、植物の勉強もできちゃいます。ぜひお出かけしてみてくださいね。
また、すでに終了していますが、この展示のプレイベントとして、垂直庭園の魔術師とも呼ばれるフランスの植物学者でアーティストのパトリック・ブラン氏を招いたレクチャーも行われました。こちらには私も通訳として関わらせていただきましたが、キャプション・クックとバンクスの大航海ともからめた、オーストラリア、ニュージランドの様々な植物の話や、自身の仕事としての垂直庭園の作品の数々について、普段は聞けない貴重な話に大いに盛り上がり、最後にはスタンディングオベーションという、熱気溢れる植物レクチャーでした。レクチャーの様子もこちらからご覧いただけます。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_banks/movie.htm
さて今の時期、外を見れば落葉樹の葉っぱはすっかり落ちていて、少し寂しいような気もしますが、木々の美しい枝ぶりを楽しめる時期でもあります。さらに、どの枝先にも新芽がぎっしりついていて、次の季節を予感させます。春ももうすぐそこですね(^_-)-☆