22 7月 2014
コケ玉のガジュマル。 – コラム Adagio
ここ数年、コケ玉を使った植物のインテリアが意外と女性に人気のようで、FBで知り合ったインテリアショップのイベントでもメイングッズの紹介とは別に、集客の一つとしてコケ玉作りなどの企画を立てていたりしています。
コケというと何やら盆栽のイメージで、和風インテリアに似合いそう…と、簡単に思いがちですが、アジアン風の室内には勿論、植物や器などの取り入れ方一つでどんな様式にも似合う上、手入れが簡単な事も人気の秘密のようです。
さて、先日の事。
外出先で花を買わなければならないのを思い出して、連れに花屋さんへと付き合ってもらいました。
その月はたまたま、うちの犬の月命日が一週間の間隔で二回、身内の命日が更に犬の月命日とはさんで10日の間隔で二回ありまして、2週間のうちにに4回、花を買わねばなりませんでした。
勿論、毎月のものは一束500円程度のものを通いなれているお店で作ってもらっていますし、年に二回の命日でもそれほど高い花を用意しているわけではありません。
その月々によって、オレンジを主にしたり、青を主にして・・などとお願いして犬好きの店主が作ってくれる小さな小さなブーケを飾るのは毎月の習慣となって随分になりますが、その月は立て続けに花の日がありましたので、それを言うと連れはこう言いました。
「この季節、これからもだけど、切り花はすぐにダメになるから鉢物がいいわよ!!お金がもったいないでしょう」
仏前…に鉢植え。。。確かに日持ちはしそうですが、お供えとして果たして良いものなのだろうか?
「すぐダメになる花より、鉢植えが育つのを楽しむ方がいいじゃない」
そう言われるとそんな気もしてまいります。
そこで、私達は店の外に展示されている作り置きの花束を横目に店内へと入り、小さな鉢植えのコーナーを見て回りました。
ミニ観葉植物は比較的育てやすいし、半年ごとくらいに増やしていくのも楽しそうです。しかし、ちんまりと細長い鉢に並んでいるサボテンの寄せ植え?も愛らしい。
簡単なのはエアプランツですが、これがいい!!という形が見つからず。あれこれ眺めていた時、隣で同じように見ていた連れが、面白そうに笑いながらあるものを指さしました。
その先には、なんとコケ玉に組み合されたガジュマルが何とも雰囲気ありありな姿でこちらを見ているではありませんか?!
可愛いのはサボテン!しかし、このコケ玉のガジュマルの微妙なお色気も見ていて楽しい気がいたします。
結局、悩んで悩んで、お色気むんむんのコケ玉ガジュマルを買う事にし、帰宅した後、ボール型のガラスにすっぽりとはまったコケ玉とガジュマルを取り出してお線香立ての近くに並べてみました。
ところが、これが全く似合わない!!
見れば見るほどその形が口元をニヤつかせてくれるこれを、なむなむする場所に置いていいものか。
しかし、こればかりは多分、別の部屋にインテリアとして飾ってもきっと微妙ないやらしさを感じさせるに違いない。
花は花で余裕がある時にでも買おう。
それまでは仕方ないのである意味愛嬌があると言えなくもないこのコケ玉を当初の予定通りお線香立ての隣に置くことにいたしました。
名前は、コケ野 賀寿丸さんです。
なかなか素敵な足だと思いませんか?(笑)