最新のJAPANTEXはこちら

17 11月 2014

海外通信<スイス編>バーゼル その2 フォルクスハウス

海外通信では、海外で暮らす町田ひろ子アカデミーの卒業生が、現地で感じる日々のことをレポートします。

前回話題にしたヴィトラに続いて、今回もバーゼルのインテリアの話です。スイスの建築家 Herzog & de MeuronがデザインしたVolkshaus basel bar/brasserie Basel。バーゼルへ出発する数日前に、たまたま開いた雑誌にこのデュオが設計した建築のバーゼル特集があり、絶好の機会!ということで、住所をしっかりメモして行ってきました。

フォルクハウスには歴史があり、始まりは14世紀の荘園領主の家にまでさかのぼるそうです。1905年にバーゼル市の所有になり、政治、社会、文化活動の中心地として使われ、1925年にはコンサートホール、ホテル、レストラン、図書館等をさらに加え、新しいフォルクスハウスとしてオープンしました。その後、時間を経るごとに忘れ去られてしまったこの建物を、再度バーゼルの中心地として復活させる計画があがり、今に至ります。このバーとブラッスリーは、その計画のNo.1とNo.2です。計画はNo.9まである様ですが、まだ終わりではないとの事。

入り口を入ってすぐにバースペースがあり、ブラッスリーはその奥に位置しています。入っての第一印象は黒一色!

バーカウンター、黒の内装に渋い反射のカウンターテーブルが素敵に合っています。
床のモザイクの模様を見たら、日本の青梅波文様を思いました。

奥の丸い窓からは中庭のビアガーデンへの通路が見えます。カウンターもこのテーブルもスズ製とのこと。使うごとに深みが出る素材ですね。

ブラッスリー内部。ブラッスリーに欠かせないのは、やはりブラッスリーチェアーと思われます。ここのイスは、以前使われていた物を、リモデルしているそうです。天井には、沢山の丸い吹きガラスランプが釣られていて、幻想的でした。
壁にかけられている同じ様で違う形の鏡が、上手くリズム感を作り出しています。この鏡とガラスランプを取り除いてしまったら、当時のままなのではと思う程、クラッシックでレトロな雰囲気が漂っていました。テーブル同士の間隔は、十分とられており、背の高いソファが、仕切りの役目も果たしているので、レストラン中央部にいても落ち着け、他の人を気にする事なく会話と食事が楽しめそうです。

この日は天気が良く、ほとんどのお客さんは中庭のビアガーデンにいましたが、私はあえて中を選びました。次の夏は中庭へ!(この中庭が再活性化計画のNo.3となります。)

中世のバーゼルの荘園の中にトリップ!
トイレへ向かう階段を降りて行ったら、突然この景色が目に入ってきました。

ランプにまで模様が!

トイレのシンクはそれぞれ形が違っています。これらはリサイクル品とのこと。

インテリアの写真を撮る事はとりあえず忘れなかったけれど、食事の写真を取り忘れました。美味しかったですよ!

【参考サイト】
もっと質の良い写真がこちらで見られます
http://volkshaus-basel.ch/en/home/
http://volkshaus-basel.ch/en/brasserie/
http://volkshaus-basel.ch/en/brasserie/bar/
http://volkshaus-basel.ch/en/brasserie/biergarten/

東京校卒業生 まちだくみこ