04 8月 2014
海外通信<スイス編>毛糸のストリートアート
海外通信では、海外で暮らす町田ひろ子アカデミーの卒業生が、現地で感じる日々のことをレポートします。
今年の初め、市電に乗っていて目に留まったのはカラフルな毛糸で覆われた、ある建物のステンレス製の柵。とっても寒くモノトーンな景色の時期だっただけに、目からは暖かさが伝わってきました。
人伝に聞いた話には、編み物の好きなおばさんが勝手にやっている事らしい。
夏になってもそのままになっている柵を再度目にして、この編み物好きなおばさんの作品が他にもあるのではないかと思ってちょっと調べてみました。
気づきや思いつきには理由がある様で、丁度一ヶ月前の6月下旬に毛糸好きの愛好家達が集まって催しをしていた事が分かり、慌てて出かけました。運良くその作品達はまだ健在。お目にかかる事ができました。
この毛糸アートはアメリカから始まっているのですね。バスを丸ごと一台編み込んでいる写真を見た時には、カラフルさとバスを選んだその熱意など‥色々な意味で感心させられました。
ジュネーブでの今回の催しは、会場になった地区を毛糸で化粧直しをするという一つの目的の下に、様々な世代と違った文化背景を持つ人たちが集まり交流できる機会を作っていました。この地区の住人とこの地区内の高齢者住宅に住んでいる人、その友達等などが参加し、毛糸編みを一緒にすることで社会から孤立しないようにという働きかけも背景にあったようです。
ただただゲリラ的に毛糸アートを施していたのかと思っていたのですが、意図があったのですね。
では作品達です。
東京校卒業生 まちだくみこ