群馬県沼田市の地域ビルダー・斉藤林業は、竣工後から入居前の住まいを一定期間借り入れて同社で建築を検討する顧客向けに公開する「モニターハウス」制度をこのほど開始した。
同社の場合、モニターハウスに申し込んでもらった施主の完成後入居前の住まいを月50万円の賃借料で3カ月間借り受け、見学可能な住宅として希望者に公開する。期間中は敷地内に仮設トイレを設置し、トイレ・キッチン・浴室などは使用しない、宿泊を伴う見学も実施しない、などの制約を設ける。モニターハウス終了後は、補修工事1日、ハウスクリーニング1日を実施したうえで、記念アルバム進呈とともに改めて引き渡しをおこなう。
常設の住宅展示場に出展する建設費や維持費を施主に負担させず、施主にもメリットのある形で見学可能なモデル住宅を運用するのがねらい。
日鉄住金鋼板(東京都中央区)は7月、ガルバ鋼板の3倍以上の耐食性をもつという新しい金属素材「エスジーエル」を発売する。
新素材は「第3世代の鋼板」「次世代のガルバ鋼板」と位置づけて1996年から開発に着手。耐食性を大幅に向上した「エスジーエル」を開発し、2013年12月に商用生産を始めた。その後、JIS規格の認証取得、保証制度の整備、塗装品の開発などを進めてきた。
今回は無塗装品に加え、エスジーエルを基材とした汎用カラー鋼板「ニスクカラーSGL」、汎用フッ素鋼板「ニスクフロンSGL」の計3商品をラインアップ。外装材をはじめとしてさまざまな用途に対応する。
また、加工性はガルバ鋼板と同等のため、現在のガルバ用成型機をそのまま使うことができる。
アットホームはこのほど、5年以内に首都圏の自宅を売却した295人を対象に調査を実施した。それによると、自宅の購入時価格の平均は3459万円、売却価格の平均は2536万円で、923万円の差があることが分かった。また、平均居住年数は13年だった。なお「売却価格に満足している」と回答した割合は37.6%だった。
空き家・相続対策と不動産管理をテーマとする「ハトマーク不動産シンポジウム」がこのほど、東京のホテルニューオータニで開催された。全国宅地建物取引業協会連合会と全国賃貸不動産管理業協会の共催。国土交通省土地・建設産業局不動産業の清瀬和彦課長も駆けつけた。全国から約700人が参加し、慶応義塾大学大学院の岸博幸教授による基調講演やパネルディスカッションを聴講した。
あいさつに立った全宅連の伊藤博会長は、昨今の空き家問題を「宅建業者にとっても新たな課題」と位置づけ、「全宅管理には、巡回や清掃といった空き家管理サービスに取り組む会員会社が増えている。連携して対応に取り組みたい」と述べた。
積水化学工業は、同社が「セキスイハイム」や「ツーユーホーム」のブランドで供給してきた既存住宅を対象とするリフォーム「グリーンシフト!」を商品化した。初年度に約800件、30億円の受注を目指す。
新築に採用する太陽光発電や蓄電池、HEMSの最新設備をセットにし、邸別の最適なシミュレーションに基づくリフォームを提案する。また商品化に伴い、50センチ角の大きさに軽量化したリフォーム向けの蓄電池を開発した。
全国約20都市でレンタルオフィスやシェアオフィスを運営している日本リージャスは8月上旬、鹿児島県鹿児島市に新拠点「リージャス鹿児島天文台ビジネスセンター」を開設する。国内79拠点目で、鹿児島県内では今回が初めて。
場所は、鹿児島市電の高見馬場駅から徒歩1分の鹿児島MSビル5・6階で、総面積は449平方メートル。96席と2つの会議室を備える。月額利用料は2万円台から(1名個室利用)。
大成有楽不動産は、東京都新宿区の東京メトロ東西線神楽坂駅・同有楽町線江戸川橋駅から徒歩5分の場所で開発中の分譲マンション「オーベルアーバンツ神楽坂」(総戸数37戸)を2週間で完売した。
住戸タイプは2LDK中心。販売価格は3480万~7180万円(最多価格帯6200万円台)だった。単身者、DINKS層から高い評価を得た。
建設・不動産関連の資格取得スクール「総合資格学院」を運営する総合資格(東京都新宿区)は、スマートフォン用無料アプリ「製図TIMER」の配信を開始した。同アプリは、1級建築士・2級建築士の製図試験対策専用で、課題文の読み取りから図面完成までの時間配分が確認できる。
建築士試験では、「学科試験」と「製図試験」の2つの試験に合格することが必要。製図試験では、試験中の時間配分が重要となる。同アプリには、各工程の終了時間を知らせる「通知機能」や作図にかかった時間を記録できる「作図履歴機能」などがついている。
住宅FCのフィアスホーム(本部:LIXIL住宅研究所 フィアスホームカンパニー、東京都江東区)は7月11日、環境先進国スイスを手本にした高断熱住宅商品「アリエッタDS」を北海道・九州・沖縄を除く地域で発売する。これを記念して、全国のモデルハウスにおいて9月30日まで「世界基準の家」発売キャンペーンを開催する。
「世界基準の断熱性能の家」をコンセプトに、熱伝導率(K値)0.020W/m・Kの断熱材を使用したオリジナル高断熱パネル「新eパネル」+外張り付加断熱、熱貫流率0.79W/m2・Kのトリプルガラス高断熱樹脂窓「エルスターX」(LIXIL製)、外部からの輻射熱を85%反射する透湿防水遮熱シートを採用。
これにより、UA値(外皮平均熱貫流率)0.32W/m2・K、Q値(熱損失係数)0.88W/m2・Kを実現した。
また、デザインにもこだわった。スイスのモダンな外観をとり入れ、木質感を前面に出した。建物本体の参考税込み価格は2716万円(38坪ベースプラン、太陽光発電3.12kW搭載)。
メルクマール(東京都港区)は、バイオエタノールを使用した火のインテリアとして展開する「ecosmart fire」の商業施設向けラインナップに、新製品として「AB8R」を加えた。燃焼時間が12時間と従来の品の1.5倍となり、少ない燃料で大きな炎が灯せる。
同シリーズは植物由来のバイオエタノールを燃料に使用することで、従来のガスや石油燃料を使った商品よりも安全で清潔に、ダイナミックな「火」の演出を可能とした。近年、キャンドルやランプなどの小さな火を空間演出に使用する施設が増えているが、大きな火の制御は難しく、導入や維持に大きなコストもかかり、設置できる場所が限られていた。同商品は、税別で20万円。