桧家ホールディングス(東京都千代田区)は8月1日、永大産業(大阪府大阪市)と共同で開発を行う家電収納付ウォールキャビネット「キッチンウォールキャビ」の新色「ナチュラルバーチ」「ライトチェリー」の2色を子会社の注文住宅販売会社5社とFC加盟店にて販売開始する。
同社の「キッチンウォールキャビ」は、リビングから最も目につく食器棚に“魅せる収納”という考え方を取り入れた新しい発想のキッチン用ウォールキャビネット。一般的なキッチン収納に比べ収納量は約76%増。カラーバリエーションは、今回の2色のほか艶やかな光沢感で人気の「グロスホワイト」がある。
販売エリアは、直営店エリア(関東一円、山形、宮城、福島、長野)およびFC店エリア(静岡、愛知、滋賀、大阪、奈良、香川、愛媛、島根、福岡、熊本、大分、鹿児島)となっている。
LIXIL(東京都千代田区)は7月31日、同社が提案した「ケニア共和国の都市部における水資源確保と水環境改善のための“超節水型トイレシステム”普及促進事業」が、独立行政法人国際協力機構(JICA)が公募した「第4回 開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」に採択されたと発表した。昨年採択されて現在進行中の “循環型無水トイレシステム”普及プロジェクトとともに、ケニアの水環境改善、節水への取り組みに協力する。
同社は、ケニアで流通しているトイレのほとんどが大量の洗浄水を必要とする旧式トイレであることから、日本製の超節水型トイレシステム(マイクロフラッシュトイレシステム)による開発効果を検証し、広く普及させるために同プロジェクトを提案した。
超節水型トイレシステムの普及により、急速に人口が増加する都市部での水資源・都市環境問題改善につなげる。また、洗浄水の減量に伴い、水道代を抑えるとともに、腐敗槽(セプティックタンク)の汚泥引き抜き頻度が減ることでメンテナンスコストの軽減も期待できる。
国土交通省が7月31日発表した6月の新設住宅着工戸数は、前年同月比16.3%増の8万8118戸だった。季節調整後の年率換算値は前月比13.4%増と大幅に増え、103.3万戸と2013年12月以来18カ月ぶりに100万戸を超えた。
反動減の影響が大きかった持家も2カ月連続で増加しており、国交省では「駆け込み需要の反動減の影響が薄れ、持ち直している」とみている。
分譲マンションは3カ月連続の増加となり、前年同月比で82.8%増と大幅に伸びた。
NPO法人日本ホームインスペクターズ協会(JSHI)は11月8日、第7回JSHI公認ホームインスペクター(住宅診断士)資格試験を実施する。同試験は、「既存住宅(木造一戸建て、マンション区分所有者向け)の流通にかかわる住宅の状態を診断するために必要な建物と不動産流通の知識ならびに診断のための検査方法、報告書作成、ホームインスペクターとしての振る舞いなど実務に支障を来さない一定の知識や見識があるか」を問うもの。
出題方法は択一式試験90分(50問の四肢択一)。出題範囲は、主に既存の木造住宅、マンションの専有部分の「ホームインスペクション」(住宅診断)を行うために必要な範囲。
試験日時は11月8日の13時~14時30分。試験会場は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の7カ所。会場の詳細は後日郵送の受験票に記載される。
受験料は1万4000円(税込)。10名以上の団体申し込みの場合は1名あたり1万3300円(税込)となる。
合格発表は12月10日。合否の結果と得点は郵送にて通知するほか、同協会ホームページで合格者受験番号と解答番号を発表する。
受験申し込みは9月30日まで。試験の詳細・申し込みはこちら。
国土交通省は7月31日、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の通年申請タイプの申請受付を開始した。申請期間は12月16日まで。これまで同事業を実施したことのない施工業者が対象。これまでに採択を受けたグループ提案者に所属しているが、交付申請をしていない構成者も申請できる。
手間がかかる提案・採択の手続きが不要で、補助金交付申請を受け付けるのが特徴。原則として1住戸で、補助上限額100万円。申し込み順に200戸に達し次第、受け付けは終了する。
12月末までに工事着手が条件。詳細は同事業のホームページで。
インテリア産業協会(東京都新宿区)は、平成27年度の「インテリアコーディネーター資格試験」「キッチンスペシャリスト資格試験」を実施する。7月21日〜8月27日までインテリアコーディネーター(IC)の、8月28日〜10月30日までキッチンスペシャリスト(KS)の受験申し込みを受け付ける。
昨年度の合格率は、IC一次試験が29.7%、二次試験が63.2%、KSが34.%だった。
ICについては、平成25年度までの一次で「インテリア商品と販売」または「インテリア計画と技術」のいずれかに合格した人向けの科目免除者用の一次試験は今回で最後の実施となる。
■インテリアコーディネーター資格試験
・一次試験:学科試験、科目免除者向け「インテリア商品と販売」または「インテリア計画と技術」
試験日:10月11日(日)
試験地:札幌、盛岡、仙台、高崎、東京、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、沖縄
・二次試験:論文・プレゼンテーション試験(図面の作成等)記述式
試験日:12月6日(日)
試験地:同上
・受験料
一次+二次:1万4400円
一次:1万1300円
二次:1万1300円
・問い合わせ
TELL03−3233−6077
■キッチンスペシャリスト資格試験
・学科試験(マークシートによる択一式)と実技試験(図面表現等によるキッチン空間の企画提案に関する記述式)を同日実施
試験日:12月6日(日)
試験地:札幌、盛岡、仙台、高崎、東京、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、沖縄
・受験料
学科+実技:1万4000円
学科:1万800円
実技:1万800円
・問い合わせ
TEL03−3233−4808
太陽光発電投資会社のエコスタイル(東京都千代田区)は、同社で設置する太陽光発電設備ついて、出力制御によって発生した損失を補償するサービスを始める。
東北電力、北陸電力、中国電力、四国電力、九州電力の360時間ルールまたは指定ルール適用地域に太陽光発電を設置する人を対象に、出力制御による損失分を連系日から20年間補償する。
藤本修
テレビを見る時間を仕事に充てたら・・・
テレビを見なくなってから、仕事の成果が飛躍的に出るようになった気がします。
自分の能力が一足飛びに上がることはないので、単に仕事の時間が増えただけのこと。「仕事x量=成果」という単純な数式の結果です。
暇の潰し方を含め、時間の使い方で人の成果は決まるのではないか、と私は思います。ただし多くの人は疑問に思われるでしょう。「テレビを見なくなった時間ぐらいでそんなに成果が変わるのか?」と。
世の中には「仕事x量=成果」が成り立たない、つまり長時間労働と成果がイコールにならない人もたくさんいます。
その違いをわかりやすく表すと、
・作業労働は足し算(10+10=20)
・知的労働はかけ算(10x10=100)
と言えるのではないかと思います。
どのくらい労働時間を増やせば「稼げる」のか?
身近な例として、大工さんがたくさんお金を稼ごうと思った場合、労働時間の延長でどれぐらい報酬が増えるのかを考えてみます。
内装仕上げ工事の現場で1時間に張れる石膏ボードの枚数はその人の能力で決まりますが、労働時間を増やせば張れる量は増えます。労働時間を増やせば作業量も増やせるので、坪単価で受け取るのであれば、早く終わらせて次の現場に行って作業をすれば報酬が増えます。
ただし、人が使える時間は1日24時間と限られており、1日に働ける最大時間は生活に必要な時間(8時間くらい)を除く16時間が限界でしょうか。普段8時間働く大工さんは、最大で2倍ほど作業時間と報酬を増やせることになります。
とはいえ、現実にはこんな長時間労働をずっと続けるのは難しいうえ、次の仕事が隙間なくある保証もありません。
残念ながら作業労働は、人の物理的な時間に制約される種類の仕事であるため、たかだかテレビを見ない時間を増やしたぐらいでは飛躍的に成果=報酬を増やすことはできないのです。
「頑張って残業しているのに成果が出ない」という悩みがあるとしとしたら、それは仕事の主体が作業労働だからです。
マネジメントがすべてを決める
「工務店の仕事はものづくりだ」ということに異論を唱える方は多分いないと思いますが、ものづくりの中の役割として「工務店の業務はほぼ100%がマネジメントだ」と言ったら、賛同いただける方はどれぐらいいるでしょうか?
マネジメントは、いろんな側面を持つ言葉ですが、工務店の監督がやるべきマネジメントは「段取り、段取り、段取り、最適化」でしょう。
目的は、現場の作業している人の手待ち手戻りを最小限にして、会社の利益を守り、お客様に満足いただけるモノを納期を守って完成させることです。
米国でのマネジメント体験
ここで、マネジメントの重要性を意識づけられた体験を1つをご紹介します。
かれこれ20年前。私が輸入住宅の会社にいた頃、シアトル郊外の工務店の事務所にお邪魔して、ほぼ1日アメリカ人の監督と行動をともにしたときのことです。
彼は、朝6時には事務所に入り、すぐにその日1日の工程の確認を始めます。そして図面、発注書、工程表、団地の地図を大きな机の上に広げると、片っ端から電話をかけるのです。今日の現場の資材を何時何分に何邸のどこに降ろすのか、職人にはその資材での施工指示を出します。これが午前中の仕事。
午後からは、現場を順番にまわって問題の把握、解決にあたります。いま思えば随分優秀な人だったのでしょうが、当時は「これがアメリカの監督の仕事か!」と驚いたものです。
その後、自分でも生産製造管理の勉強をして、その監督がしていたことは、トヨタのジャストインタイムの生産方法に酷似していることに気がつきました。
職人さんを遊ばせない。効率の向上につとめる。これらを徹底することで、施主には安くて良いモノを、職人さんには良い給料を、会社には良い利益を残すことができる。誰も損をしない。これがマネジメントの役割なのでしょう。
その監督の話で印象的だったのは、「うちでは子供たちにはテレビをあまり見せない。あれはプアマンズレジャーだよ」という言葉。テレビを「タイムイーター」とも表現していました。
監督はウィークデーは早朝から夜遅くまで働いていましが、土日はきっちり休み、夏には家族で1カヶ月以上バカンスを取ってアラスカにマス釣りに行くのだそう。
すぐれたマネジメントができれば、こうした時間の使い方、生き方は、決して届かない異国の夢ではないような気がいまはしています。
藤本修 Osamu Fujimoto
アンビエントホーム代表
アンビエントホールディングス代表
ハウス・イン・ハウス代表
大手ハウスメーカーでの営業を経て、1998年に香川県高松市に工務店・アンビエントホーム設立、高気密・高断熱なデザイナーズ住宅に取り組む。2003年からは、そのノウハウを全国の工務店に提供する住宅FC・アンビエントホームネットワークを主宰。2007年に設立したCRMでは、顧客管理システム「リレーションマネージャー」、温熱・省エネ統合計算プログラム「エナジーズー」を販売。2013年には断熱リフォーム事業のハウス・イン・ハウスを立ち上げた。現在は工務店の指導・講演で全国を飛び回っている。
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