04 9月 2011
仕入れ
先月からイランへ買い付けに行っていましたので、その模様をお伝えしたいと思います。
いろいろと面白い写真も撮ってきたのですが、とりあえずはどのようなところで商談をしたり、仕入れをおこなったりしているかをご紹介します。
バザー入口(テヘラン)
ここはとても大きなバザーです。
いわゆる日本の商店街のアーケード街のようなイメージでご覧ください。
日本は屋根がプラスティック素材だったりしますが、イランはご覧のようなレンガ造りです。
この中へ一歩入れば、小さな商店がたくさん並んでいます。
バザー内部(テヘラン)
テヘランのバザーの中は、広場を中心にして放射線状に通路がつくられていて、それぞれの通路にはたくさんの店舗が並んでいます。
また、それぞれの通路によって、扱っているものが分かれているんです!
例えば、食料品の通路、絨毯屋の通路、銅食器の通路などというように。
合理的というか、なんとも特徴的ですよね。
ここは絨毯専門の通路の入り口です。
この通路を通ってゆけば、たくさんの絨毯にめぐり合えるわけです。
バザーの中にある絨毯専門の建物です。
日本とは違った空間の使い方をしています。
大きな建物の中心部がくり抜きになていて、これは上から階下を見下ろした写真です。
各階の通路からそれぞれの階の様子を見ることができ、開放的でとても美しい場所です。
ある店の様子です。
売り物の絨毯ではありますが、現地の方々はお昼寝をしています。
日本で言うランチタイムのようなものが例えば45分とか1時間なのに対して、現地はとても長いのです。
とは言っても、となりの方はお仕事をされているご様子。
絨毯の手入れをなさっているのでしょう。
買い付け前の最終段階として、ほつれがないか見たり、フリンジの部分を整えたりするのです。
なかなか手が細かく、素人ではできない技術なのです。
タブリーズのバザーにて
お祭りのように賑わっています。
私もこんな帽子をかぶってみました。
ここは絨毯に使う糸のお店です。
こうやって積みあがっていると、本当にきれいです。
科学染料を一切使用せずに天然素材で染め上げているためか、糸屋さんに入ったときの独特のにおいもまたいいですね。
ここも糸屋さんです。
通路に向かってキャンディのようにボンボンが並びます。
遠くから見てもとてもかわいくて、目立ちます。
この見せ方も独特な感じがして、私は好きです。
これは染めたり紡いだりする前の原毛です。
羊から刈り取って洗っただけの状態です。
これから丁寧に色分けし、紡いでゆきます。
ここで扱っているのも原毛です。
ここでは染色や紡ぎをしています。
大きなカメに植物を煮出した染料を入れ、そこへ紡いだ毛を何度も何度も漬けて染めてゆきます。
これはバザーの朝の商談の様子です。
道々に絨毯が広げられていて、個人所有のものかと思いきや商品を広げていたりします。
こんな感じですが、これで立派に商談が決まります。
次週は買い付けの様子をご紹介します。