13 11月 2015
ハウジング・トリビューンVol.504(2015年21号) – WEB BOOK SHOP
日本が世界に類を見ない超高齢社会を迎えているなかで、高齢期を豊かに過ごす環境の整備が求められている。
人口減少による地方の活力低下や急速に進む東京圏の高齢化も大きな課題だ。
そうしたなか地方創生の切り札として登場したのがCCRC。
高齢者が健康時から移り住み、介護・医療が必要になる時期まで継続的なケアや生活支援サービスなどを受けながら、生涯学習や社会活動などに参加し、暮らしていくことができるコミュニティだ。
国は日本版CCRC構想を地方創生の主要施策のひとつに位置付け、有識者会議を設置、実現に向け検討を進めている。
ただ、CCRCについては明確な定義がなく、従来のリタイアメント・コミュニティとどう違うのかわかりにくいという指摘もある。
そこで、有識者会議がとりまとめた構想中間報告や、先進的な事業者による事例を通して、日本にふさわしいCCRCの具体像を明らかにしていく。