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28 10月 2015

防犯カメラもIoTの時代へ、アースアイズが新製品発表

 アースアイズ(東京都港区)は28日、最先端の「五感AI」を搭載する防犯カメラの新製品「アースアイズ」を発表した。独自のAIと複数のセンサーの搭載により、においや音の判断、音声で通知する機能などを搭載し、従来の防犯面だけでなく見守り機能にも寄与する。スマートフォンなどとリアルタイムに連携できる。
 
 今回発表された「アースアイズ」では、お年寄りが「うずくまる」などの動きを判別し、危険と判断すれば自動で登録された家族に(つながらなければ公共機関へ)通報したり、赤ちゃんの泣き声を判別し、いつもと違えば警告をするなど、AIとセンサーを活用した事例が示された。
 また参考機能として、登録しておけば携帯電話がどこにあるかアースアイズが探してくれる機能も紹介された。
 
 同社の山内三郎代表取締役は、「防犯カメラは目の前で何かが起きていてもそれを録画するだけで何もできていない。
『アースアイズ』は、目の前で犯人に殴られて血を流している人がいれば先に救急車を呼ぶであるとか、そうした状況の違いをカメラが理解し行動できるようになる。家庭に設置した場合、侵入されてから通報を行うのでなく、玄関前の人物の怪しい動きを検知すれば警戒モードに移る。庭に入ってきた段階で音声による警告をし、さらに通報するなど独自の対策を行える。こうした判断をAIが行うことで、暮らしの見守りもできる防犯カメラになる」と製品を解説。
 
 同社では、もともと万引き対策に強い防犯カメラで評価を得ている。通常の防犯カメラ(RGB処理=二次元処理)の場合、風で揺れる木なども一様に処理してしまうため「バッグに何かを詰める」などの「動きの判断」が難しかったが、アースアイズのカメラでは、2つのカメラに加えてLEDのセンサーによる測距システムを搭載、距離を把握することにより3Dで状況を処理することができる。
 すると人の重なりが認識でき個々を判別できるほか、商品を勝手に移動されてもどこに移動されたか認識できるなど、多くのメリットが生まれる。何歳くらいの人がどの商品を頻繁に取るのかといったことも分かるとのことで、こうしたデータの蓄積はマーケティングにも活用できるという。
 
 
 施工も簡単で、本体の外側部分と内側部分の2機で窓ガラスを挟み込みマグネットで設置、窓ガラスを介して給電できるため、窓ガラスに穴を開ける必要がない。
 山内さんは、「防犯カメラにもIoTの時代がやってきている。予防抑止の、犯罪のない社会を目指したい」とした。
 本体価格は65000円、月額2340円(ともに予定価格)。2016年4月頃に発売予定だ。