02 9月 2015
成島 喬展
小紋センス komon sense 展について
東京染小紋
江戸時代、諸大名が着用した裃の染めに由来する小紋。
現在は伝統柄で基本的には単色染め絹しか使わないという特徴の「江戸小紋」とそれに比べ自由な創作が特徴の「東京おしゃれ小紋」の二種に分類されている。
江戸小紋
江戸時代、諸大名が着用した裃の模様付けが発祥。
その後、大名家間で模様付けの豪華さを張り合うようになり、江戸幕府から規制を加えられる。
そのため、遠くから見た場合は無地に見えるように模様を細かくするようになり、結果、かえって非常に高度な染色技を駆使した染物となった。
また、各大名で使える模様が固定化していった。
代表的な模様として「鮫」(紀州藩徳川氏)、「行儀」「角通し」(以上まとめて「三役」という)、「松葉」(徳川氏)「御召し十」(徳川氏)
「万筋」、「菊菱」(加賀藩前田氏)、「大小あられ」(薩摩藩島津氏)、「胡麻柄」(佐賀藩鍋島氏)がある。
このような大名の裃の模様が発祥のものを「定め小紋」「留め柄」という。
江戸中期になると庶民の間にも小紋を真似したり、身近にある物を細かい模様にして洒落を楽しんだりした。
それらの模様には様々な遊び心がある。
生まれ育ちも日本橋の仲間と始めたモノ作り。
東京、江戸に関わるものでのテーマ探し。
その題材が江戸小紋、江戸紋様でした。
デザインを起す過程では規制にとらわれず、自由に大胆にカットデフォルメして楽しいデザイン創作をしました。
今までの活動では、壁紙、カーテン、ケースメント、ラグ、クッション、クロス、トートバッグ、江戸屏風、アートパネル 等の製品制作とライセンスビジネスを行なってきました。
今展覧会では江戸小紋、江戸紋様をアートとして生活の場面に取り込めないかと考えました。
現在世界で日本の伝統美が人気を呼んでいます。
日本でも伝統美の見直しがされ若者たちに新鮮な風を送っています。
伝統産業は言うに及ばずですが、今まで培ってきたもののエッセンスを引き出し大切な生活、暮らしの場に潤いと活気の空気を送りたいと思います。