07 8月 2015
【レポート】第33回☆手漉き和紙研修会 2日目
こんにちは、クドウです
毎日更新したいと思いながら暑いのとバタバタとで出遅れましたが、一気に挽回します
手漉き和紙研修会2日目
スタートは、昨日に煮熟を済ませた楮を釜からあげました。
この茶色い液の中に、繊維同士をくっつけている物質やあれこれが溶かし出されているんですねー
繊維を開いてみて、柔らかく網状に広がれば程良い煮え加減
上手に炊けました
煮熟出来た楮を、おおよそ均等に人数分に仕分けをして公平に分配しました。
…ということで、ここから先の作業の出来具合は、自分の漉く紙に影響してきます
続いて水より。
残った表皮や傷、芽の跡などで硬くなってしまった部分を、水の中で繊維を泳がせながら取り除きます。
楮の皮は非常に柔らかくなっているので、手荒に扱うと繊維がどんどん流れて歩留まりが悪くなってしまいますから、丁寧に扱ってくださいねー。
今年の楮は割ときれいな状態だったので、水よりは早く進んだ模様です
はい、お昼からは続けて楮打ち
打解(だかい)とも言います。
今ではビーターという、ミキサーのような機械で行う事が主流ですが、?手打ち?でこだわりの紙を漉いていらっしゃる産地もあります。
手漉き和紙研修会では、こだわりの紙をつくってもらいますので、もちろん手打ち
木の槌で叩きますが、繊維同士をくっつけている物質が無い状態なので、このような衝撃で繊維の1本1本が離解するわけです。
ここで充分叩いてもらわないと、筋が残った紙になります
この確認のために、時々叩いた繊維を水に解いて、きれいに繊維が分散するかどうかのチェックを
めいめいに楽な方法で叩くの図
暑い中がんばってくれたおかげで楮打ちも早く済みました
続けて、明日からの紙漉きのためのデモンストレーションです
藤森理事長が何度か漉いて見せた後、順番に1枚づつ漉いてもらいます。
普段の理事長を知る人は紙漉きをするというイメージが少ないかと思うのですが、とてもきれいなフォームで紙を漉き、手を取る指導の方法も判りやすく丁寧なのです。
これで皆さん、今晩はイメージトレーニングが出来るでしょうか
これにて昼間の部は終了ーーーー
….そして、ここで一旦宿に帰って晩ご飯を食べてもらい、また戻ってきてもらって夜の部スタート
今晩は、理事長の奥さん、藤森美恵子による和紙の染め講座で?雪花染め?を学んでもらいます
出来上がった染め柄が雪の花の結晶のように見える事から「雪花染め」と呼びます
紙を蛇腹に折り、それをまた三角にまた折り畳んで染料液に浸して染める方法で、奥さんによる見本を一通り見た後に、それぞれトライ
折り畳んでー
染める
例年、最初はみんな習った通りの雪花染めをしますが、だんだん紙の折り方もカスタマイズされ、オリジナリティたっぷりの染め柄が出来上がります
ええーーー、これどうやって染めたのー?な声もあがりますが、皆さん再現不可能的だそうです
なかなか圧巻
ここからお気に入りの1枚を表紙に、和帳を作る講座も行います
このチョイスも悩みどころらしいですよ
本日はこれにて
まだまだ続く