30 3月 2015
国交省、中古住宅市場活性化で報告書を取りまとめ
国土交通省は3月30日、中古住宅取引市場の活性化に向けた施策の方向性をまとめた報告書を公開した。
報告書は、住宅・不動産の供給者だけでなく、金融庁、金融機関も参加して行われた円卓会議での約2年間の議論を集約したもの。「中古住宅市場活性化ラウンドテーブル報告書」と題され、中古住宅、とりわけ築25年で価値がゼロと査定される戸建て住宅の評価方法の見直しと、その新しい評価方法の普及策を中心に、今後の施策のあり方をまとめた。
これまで築年数で一律的に評価されていた中古の戸建て住宅の評価方法を改め、新築時の耐久性能やその後のメンテナンス、リフォームの内容を価値に反映させるように見直す。7月に新しい査定マニュアルを公開する予定。
報告書の主な内容は、(1)建物評価の改善と市場への定着、(2)良質な住宅ストックの形成とその流通を促進するための環境整備、(3)中古住宅市場活性化に資する金融面の取り組み、(4)戸建て賃貸住宅市場の活性化、(5)地域政策との連携-の5つのパートに分かれる。
今後は、「既存住宅市場活性化ラウンドテーブル」と名称を改め、業界関係者の情報共有を目的として必要に応じて随時開催する。関係者が連携をとりながら中古住宅・リフォーム市場活性化に向けた取り組みを実行に移していく。