22 1月 2013
宮脇檀氏は黄色が好きだったという
こんにちは!
販売部の鈴木です。気まぐれに、立て続けの投稿です。
寒いですね。
趣味は冷えとりと防寒です。
昨日は建築家・中山繁信さんの事務所に伺いました。
中山さんの近刊『世界で一番美しい住宅デザインの教科書』のパネルをつくってもらうため…。
『世界で一番美しい住宅デザインの教科書』(好評発売中です!)
この本は、中山さんが師事した故・宮脇檀氏の住宅をとおして「家のつくりかた」を詳しく解説したものです。中山さんによる美しいイラストと、分かりやすい解説が魅力的な一冊で、とても好きなんです。入れ子構造やリビングのデザインに目が釘付けになります。造り付けの宮脇ソファベンチ、欲しい!
それにしても、書店に飾るパネルを著者につくってもらうなんて、とても図々しいお話です。これは以下のようなやり取りによって決まりました。
―先週のある日
鈴木「中山さんの本のフェアが決まったので、パネルつくったんですよ~」
(iPhoneで撮った写真を自慢げに見せる)
中山「へえー、そうなんですかー。(画面を凝視して)ん?。なんか安っぽいですねー。もっとああしてこうしたらいいんじゃない?カンタンですよ~(でも私の耳にはとても複雑なつくりに聞こえる…)」
(そうだった。中山さんは優しいけど辛口でいらっしゃることを忘れていた)
鈴木「ええと、じゃあ、あの、材料をお持ちするので指導してください!」
中山「べつにいいですよ!」
中山さんは出版社の図々しいお願いを聞き入れてくださり、こうして昨日はスチレンボードなど材料一式を事務所にお持ちしたのでした。
カッターを握る中山さんは、作業を進めながらも饒舌。
「カッター握るの久しぶりだなー」(そりゃそうですよね!)
「わたし金属製の定規キライなんですよ」(プラスチック製を握りしめ)
「切るときは一度に切らずに数回で切るといいですよ」(なるほど…!)
「わたし口出すのは得意だけど切るのは苦手なんですよ」(でも私よりは絶対お上手!)
ときどき、宮脇さんのお話も。
「んー、ここは色の着いた紙でもよかったですね。宮脇さんはねー、黄色が好きだったんですよ」
(そうなんだ…!)
こうして自分の手はまったく動かさないうちにステキなパネルが出来上がりました。東京駅近くの丸善・丸の内本店3階に展示されていますので、ぜひご覧ください!
パネルを前にニッコリ微笑む中山さん。ありがとうございました!
●中山さんのトークイベントもぜひ!
宮脇檀氏の住宅の魅力について、たっぷりと語っていただきます。
http://staffblog.xknowledge.co.jp/article/312473419.html
トークイベント詳細はこちらをダウンロードしてください!