21 1月 2015
アール・デコの館「東京都庭園美術館」に住んでいた皇族のパリ暮らし
昨年末、リニューアルして話題の「東京都庭園美術館」。戦前、ここは皇族の朝香宮のお住まいだったって、知っていました?
アールデコの館ーーとして、都内で随一、と
あの藤森照信先生も書いていらっしゃいます。
そのアールデコの館が建った理由のひとつは、
朝香宮ご夫妻がパリに3年間住んでいたから。
1920年代の最新のパリを、身を以て体験していらしたのです。
このパリの皇族モダニズム 青木 淳子 (著)は、
その3年間の様子がつぶさにわかる一冊!
ひと言でいうと、ものすごく!おもしろい!!!
この本の著者である、青木淳子さんは、私の元同僚であり、
同期入社の友人。婦人画報社を辞めたあと、皇族の服飾史を研究していました。
その間に、青木さんは庭園美術館の資料室でパリ時代の受領書(領収書)を発見!
受領書は、ご夫妻がどこで、いつ、何を買ったか、どのレストランに行ったか、
どこで写真を撮ったか、どう暮らしていたか、召使いは何人いたか…を
全部、物語っています。
この本は、その受領書を元に、ひとつひとつ裏付けをとり、
ひも解いた一冊。
アールデコに興味がある人には、朝香宮邸(庭園美術館)が
どういう経緯で建てられたか、妃殿下の役割は・・・など、
これまた興味深い話がたくさん!
パリの皇族モダニズム 単行本 青木 淳子 (著)
絶対、あすすめの一冊です!
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本の内容紹文(Amazonより)
<東京都庭園美術館に埋もれていた新史料発見! >
エルメス、ルイ・ヴィトン、トゥールダルジャン–。
当時の一般勤労家庭の142倍の生活費で、
皇族は何を買い、どんな暮らしを送っていたのか?
これまで謎に包まれていた、
明治天皇の第八皇女・允子(のぶこ)妃と夫・朝香宮鳩彦(やすひこ)王の1920年代パリ生活が、東京都庭園美術館に埋もれていた新史料から明らかに!
その史料とは、大正13年(1923)から約3年間、朝香宮夫妻がパリに滞在した際の3000枚にもおよぶ領収書を綴った「受領證綴」。
そこには、今も残るエルメス、ルイ・ヴィトン、トゥールダルジャン、ヘンリープール等の老舗ブランドの受領証が一枚一枚丁寧に綴られている。著者の調査によると、トゥールダルジャンの受領証は、パリ本店にも現存していないその当時の貴重なもの。
著者は、現地調査や外交史料等多くの史料も加え、受領証から、これまで謎に包まれていた夫妻の生活や皇室外遊についてを読み解いていく。たとえば、長らくその由来が不明とされていた允子妃のティアラは、当時の老舗宝飾店バンスランのものだった。
本書は、受領証はもちろん、当時の雑誌や建物等の多くの貴重な写真とともに、朝香宮夫妻のパリ生活、またこの外遊が日本にもらたらした文化的意義、「皇族モダニズム」について紹介する。
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