11 12月 2012
障子~こんなのあったらいいな~ – コラム Adagio
日本間や日本家屋に必ず組み込まれている障子について、以前友人から色つきの格子と色つきの障子紙がないのか? と相談されたことがあります。
基本的に私に相談してくる友人知人は大抵猫や犬に破かれない、もしくは破かれにくい障子紙は無いか? というものがほとんどでしたので、一瞬戸惑いましたが、よくよく話を聞いてみると、アパートの和室を彼女好みの洋室にするため、床部分には白いフローリングを通販で購入し、カラーボックスや机などは今まで使用していたピンク系ですべて統一したものの、どうも和室の障子だけが浮くのが嫌だというのですね。
一度は障子そのものを取り払ってカーテンにしようと考えたらしいのですが、もし、この障子の格子部分が白くて、ピンク系の障子紙があれば、お洒落に出来るのではないか、と考えたらしいのですが、ホームセンターに行っても和風のうっすら模様などの障子紙はあっても、彼女の望む色の障子紙はなく、店員に尋ねても、ピンクの障子紙は聞いたことがない、と苦笑されてしまったそうです。
確かに私も紅葉や桜などが一部に入り込んでいる障子紙などは見たことがありますが、ピンクの障子紙は見た記憶がありませんでした。
さらに、白い格子の障子というのもどうもピンと来ず、間仕切りとしての三つ折り障子で黒を見たことがある程度。注文住宅ならば、職人さんに頼んで格子を黒にしてもらう事も可能でしょうが、賃貸の障子を格子の色ごと自力で替えるのは難しいですし、出ていく際に格子の色を元に戻さねばなりません。
そこで、出ていく時のことは念頭から追い払って、まずペンキで格子の色を白くしていいかなと大胆な発言をする彼女に待ったをかけて、出ていく時に余計な出費は抑えた方が無難であるし、色を替えて必ずしもしっくりくるかどうかわからないので、まずは今流行しているマスキングテープで格子の色を替えてみたらどうだろう、と提案ししましたら、白を基調として、模様の入っているテープで加工してみたところ、遊びがあって面白い! と連絡がありました。
彼女曰く、埃が比較的ひっついているのがネックらしいので、それではハタキをこまめにかけるか、PC用品のエアダスターで埃を飛ばしてから床の掃除機をかければいい、とアドバイスしましたら、なかなかいいとのこと。
ちなみに、エアダスターはカメラやPCのみでなく、隙間や水拭きの出来ないランプシェードなどにも結構使える優れ物です!
そして、肝心の障子紙はあれこれ見つける障子紙にこだわらないのであれば、紙の専門店で好きな色合いの厚手のトレーシングペーパーや和紙をA4やA3などのサイズで購入して、両面テープで好きに張れば手間はかかるがレイアウトが好きにできる‥‥カモ(笑)と言ってみました。
格子サイズで出来るだけ明かりを通せる素材であれば彼女の好きに障子で遊ベると思ったからですが、数日後、銀座に出てあれこれと紙を買い求め、下段は濃いめのピンク、腰から上を白と濃淡のピンク2種類をランダムで張ってみたら結構楽しい感じになった、と報告がありました。
アドバイスの代わりに、その素材で掃除の手間や日焼けによる変色などをメモしておいて欲しいと頼んでありますが、モニタリングの期間にはまだ時間がかかりそうです。
ただ、インテリアだからと言って、必ずしも壁には壁紙、押入れには襖、障子には障子紙と拘る必要は無いんだね! と面白そうに言ってくれたのが印象的でした。
彼女はたまたま、セルフプチリフォームが得意なタイプですので結果オーライとなりましたが、レースタイプの障子紙まで出ている今日、確かに格子の色や障子紙の色ももっと気軽に楽しめる商品がたくさん発売されればいいな、としみじみ思いますvv