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壊される民家「せめて記録に」 雪どけの白馬で解体開始

壊される民家「せめて記録に」 雪どけの白馬で解体開始

 歴史的建造物や文化財の専門家が4月14・15日、長野県神城断層地震で大きな被害を受けた白馬村堀之内地区の被災家屋を緊急調査した。
 呼びかけ人は長谷川順一さん(新潟県、建物修復支援ネットワーク代表)と渡邉義孝さん(千葉県、尾道空き家再生プロジェクト理事)。ヘリテージマネージャーの資格を持つ建築士や大工の有志10人、学芸員の有志3人が、被災した民家・土蔵に残る生活文化の痕跡調査や、歴史的な価値のある民具・道具の搬出調査を行った。

 うち、夫婦2人暮らしの柏原武幸さん(72)宅では170年の母屋と土蔵2棟を調査。いずれも解体が決まり、すぐにも業者との打ち合わせが始まるという。
 かつて、集落の寄り合いや行事で使用した漆器や着物、ひな飾りなどが収蔵されている土蔵は整理できないまま。解体直前の調査に柏原さんは「ずっと続いた家を私の代で壊すことになり先祖に申し訳ない。それでも専門家に見てもらい、この家が白馬に存在した資料がわずかでも残れば、いくらかは申し訳も立つ」と話した。

 また、一人暮らしの柏原明美さん(83)宅は200年とも300年ともいわれる古い民家。修復には巨額の費用がかかるため、やはり解体を決めた。「価値ある家だからつぶすなといってくれる人もいるが、このままにはしておけない。自分の力ではどうにもできない」と柏原さんは複雑な思いを話す。
 家を失ってもなお、この土地に住み続けたい思いは強いという。「そういう人がどれくらいいるかわからないけれど、公営住宅を建てるという話も聞く。ただ距離が遠かったり、家賃が高かったりすると入れない。村は多くの意見を聞いてほしい」と話した。

 同地区では雪どけとともに、公費による解体がいっせいに始まるところ。住宅再建も動き出す。その前に伝統的な建物の被害状況を調べ、地域固有の建築様式やその背景にある歴史・文化・生活を記録することが今回の活動のねらいだ。建物の写真撮影や実測を行って平面・立面・断面を書き起こすとともに、家主から過去の暮らしをヒアリング。民具・道具や調度品もできる限り救出する。

 呼びかけ人の渡邉義孝さんは、とくに地域の蔵を「その家の歴史そのものであるとともにまちや集落の記憶の集積」と評価。それが『復興』の名のもと公費で一気に取り壊されることを憂慮し「ならばせめて消えていく前に記録を残したい。それが5年後、10年後に必ず役に立つ」と説く。
 同じく長谷川順一さんも「地域の生活や歴史の資料が評価もされないまま一掃され消えてしまう状況。まさに文化遺産の喪失が起きかねない。解体の前に被災した建物の史実・痕跡を調べ、記録にとどめておきたい」とする。


【行ってきました】『室礼』at The Terminal KYOTO

【行ってきました】『室礼』at The Terminal KYOTO

こんにちは、クドウです

先日こちらでご案内した、京都の町家を改装したスペースにて開催の『室礼』展、行ってきました

http://awagami.jugem.jp/?eid=1123

「室礼〜Offerings〜」

会期:2015年4月4日(土)〜5月6日(水・祝)(9:00〜18:00)会期中無…


北洲、大型木造のワンストップショップを盛岡に建設

北洲、大型木造のワンストップショップを盛岡に建設

 住宅メーカー・建材販売の北洲(宮城県黒川郡)は、岩手県盛岡市中野において、大型木造建築による店舗併用社屋の建設をスタートした。新築、リフォーム、不動産売買、家具販売など、住まいに関する相談に対応するワンストップショップとなる予定で、7月末竣工、9月にもオープンする。

 建物は、木造軸組工法2階建てとツーバイシックス(準耐火構造)2階建ての2棟から成り、建築面積188.5坪、延床面積334.3坪。

 12x18mの大空間を実現する「J-耐震開口フレーム」「Jブリッド工法」(開発:J建築システム)を採用。次世代の構造用パネルとして注目をあつめる国産CLT(直交集成板)を2階床部分に試験的に使用する。
 また、同社が国内独占販売権をもつドイツ・アルセコ社の外張り断熱システムを採用。200ミリのダブル断熱により快適な温熱環境を実現する。
 5月15・16日に構造見学会を開催。徹底した断熱気密施工や施工実例を確認することができる。


国交省、「安心居住政策研究会」の中間とりまとめを公表

国交省、「安心居住政策研究会」の中間とりまとめを公表

 国土交通省は4月17日、今後の住宅政策の方向性と具体的な対策を示した「安心居住政策研究会」の中間とりまとめを公表した。地球環境への配慮を前提に、多様な世帯がコミュニティーの中で、「安心」「健康」「快適」な「自己実現」して暮らせる場をつくっていくことを基本方針として示した。
 具体的には、良好な住空間の提供にとどまらず、コミュニティーや福祉サービスなどの拠点施設を備えた面的な整備を日常生活圏を目安に推進していく考え。それを実現するために、地域単位で住宅、人、コミュニティーなどをつなぐ窓口となる「居住支援協議会」を設立し、活動を強化していく。


ひかリノベ、GWにリノベーション個別相談会開催

ひかリノベ、GWにリノベーション個別相談会開催

 リノベーション・ワンストップサービスを手がけるひかリノベ(東京都墨田区)は、中古マンション購入と同時にフルリノベーションして暮らすことに興味のある人を対象に「GW!ひかリノベ個別相談会!」を開催する。
 新築マンション購入・中古マンション購入と比較しながら、ひかリノベのフルリノベーションへの理解を深めてもらうのが目的。各参加者のライフプランに合わせた説明・相談が行われる。
 開催日時は、4月29日(祝)、5月3日(日)、5月4日(祝)の各10時、13時、15時、17時。場所は両国ショールーム(東京都墨田区横網1−2−16東誠ビル6階)。事前予約制。参加費無料。
 申し込みはセミナー詳細ページから行える。
 参加者には、スマートフォンを装着するとバーチャルモデルルームを体感できる3Dメガネのプレゼントがある。



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