クラスコデザインスタジオ(石川県金沢市)は、 同社が展開する全国リノベーションブランド「Renotta(リノッタ)」の成功事例公開セミナーと加盟店募集説明会を開催する。
同ブランドは、収支分析に基づき、賃貸住宅の満室経営を目指す総合リノベーションシステム。2012年6月にブランド立ち上げ、平均収益改善率50%という成果を出し、今年5月現在で、35社196店舗が加盟している。ブランドの拡大のために、同社東京オフィスや本社で定期的にセミナーや説明会を開催する。東京では5月に、8日、21日の2回を予定。
参加費は無料。問い合わせや申込みは、03-6833-5500まで。
http://www.blind.co.jp/ir/index.html
フクビ化学工業(福井県福井市)は5月1日、壁紙のコーナー補強材「コーナーラインシリーズ」から先端部を業界最薄にし石膏ボードへの密着性を高めた「Vコーナーライン スリムP-28TRS」を発売した。
先端の厚みを0.2ミリにスリム化することでパテ作業を省力化。さらにテープ幅を広げ、穴あけ加工を従来の2列から3列に増やすことで下地(石膏ボード)にしっかり密着するようにした。
これを使うことでコーナー先端の浮きを解消、壁紙の仕上がりが向上できるとする。
440円/本(2.5m)、4万4000円/ケース(100本入り)。
大和ハウス工業(大阪市)は、木造戸建て住宅商品「ジーヴォ グランウッド スタイルセレクション」を発売し、商品ラインアップを拡充した。
同シリーズは、住まいをまるごと遮熱・断熱した「オールバリア断熱」とし、オリジナル接合金物を開発したことで、柱や梁などの構造軸組材を100%国産材で賄うことができる。今回、従来からのフォーマルスタイルに加えて、新たに5つのインテリアスタイルと、タイル張り外観など4つのエクステリアスタイルを拡充した。
サンゲツ(愛知県名古屋市)は5月26日、住宅をはじめ店舗、オフィス、医療・福祉施設などで幅広く使用できる壁紙を1009点収録した最新見本帳「2015-2017ファイン」を発表する。
「テイスト・オブ・ライフ」をテーマに、柄ものとそれを引きたてる無地を充実させて多様な組み合わせを提案。
また「北欧&ナチュラル」や「ヴィンテージ&ウッディ」のように、トレンドに沿った異なるスタイル同士のコーディネートも収録した。
写真は「いつまでも童心に帰れる、とっておきのプライベートルーム」をイメージしたFE-3706・3707SJ-13-2の施工例。
誠に勝手ではございますが、社員研修のため、下記日程で臨時休業させていただきます。 [休業日] 2015年5月8日(金) [営業開始日] 2015年5月11日(月)9:00~より 臨時休業期間中のメール・FAXでの … 続きを読む →
テシードでは商品撮影のアルバイトを募集致します。 美しい色柄の壁紙やファブリックの撮影です♪ 【業務内容】 ・ホームページやカタログに掲載する商品写真の撮影と画像加工 商品は壁紙や生地です。平坦な商品の撮影です。 画像加 […]
藤本修
あるシティホテルでのできごと
先日ある地方都市に出張した際に航空会社の系列ホテルに宿泊し、すごくがっかりしたと同時に地方の現状をよく表していると思えるできごとがありました。
その地方都市では格式一番のシティホテル。ビジネスホテルよりは安心して泊まれるだろうと思い予約しました。チェックインの時点でフロントのおざなりな対応に違和感を感じましたが、とりあえず仕事先の人との懇親会に出かけ1泊しました。
翌朝は8時過ぎに朝食会場に行きました。朝食の内容はここでは触れませんが、価格が安かったのもあって、まあこんなもんかと納得していたのですが、最後にコーヒーを取りに行ってビックリしてしまいました。
すごく美味しくない。たとえるなら、泥水のようなコーヒーでした。ただ、この味には記憶があり、以前ホテルの厨房で働いていたときに出会っていた味だったのです。
35年前のコーヒーの味
私がホテルの厨房で働いていたのは19歳の頃なので35年前になります。
当時私が働いていたホテルでは、1日分のコーヒーを朝まとめて作り、オーダーがあると温め直して出していました。子どものシーツほどあるドリップ布で、子どものお風呂ほどある寸胴いっぱいに作るのです。そのときのシェフは、コーヒーをドリップする際に「最後の1滴まで絞れ」と新人だった私に命令しました。
コーヒー好きなら知っているでしょうが、ドリップ後の粉を絞ると雑味が出て美味しくなくなります。それを温め直して出すのですから美味しいわけがない。泥水コーヒーのいっちょ上がりです。
いまどきコンビニでもそこそこ美味しいコーヒーが飲めるのに、今回泊まったホテルのコーヒーがまさにあのときの味。ああ、ここは35年前から時が止まっているんだなぁと感じずにはいられませんでした。
ライバルがいないと改善のチャンスを逃す?
地方で大きな競争にさらされず、比較対象とするものがないため自助努力をせず、昔からの仕事の仕方に疑問を持たなければ誰でもこうなる可能性があるのではないでしょうか。
おそらくホテル側の立場の人からすれば、「いままでのやり方で顧客から不満は出ていない」「たとえ不満が出ても全体からすると少数派なので変える必要性はない」のでしょう。
ただ、時代と顧客は常に変化しています。たとえ、ライバルのホテルがなく無風だとしても、一流のシテイホテルのコーヒーがコンビニ以下というのはどうなんでしょう?
顧客はブランドのプレミアコストを払っていますから、コーヒーのような些末なことでもブランドの価値を下げてしまうリスクは常にあるのです。
少なくとも私は2度とこのホテルには泊まらないでしょうし、人にもすすめません。ライバルがなく、改善のチャンスを逃した企業は環境の変化についていけず、このホテルのように茹でガエルになるしかないのでしょうか。
業種を超えてライバルがは存在する
私は高松市で高気密高断熱の注文住宅の会社を経営していますが、同業他社だけをライバルとして見ているわけではありません。住環境を提供する仕事はすべてライバルだと思っています。
ですから、住・暮らしにまつわる業種——賃貸アパート、分譲マンション、中古住宅購入、リフォーム、ホテル、ケアハウス、家電量販店はみんなライバルです。
高性能エアコンは家電ですが、これだって高気密高断熱住宅にとってはライバルとみることができます。
シティホテルなら、ビジネスホテル、旅館、民宿、結婚式場、貸し会議室、レストラン、カフェはもちろんのこと、いまならコンビニもライバルの1つと言えるかもしれません。
これだけたくさんの競合がいるなかで顧客に選ばれるためには、価格に対する価値を上げ続けるという不断の努力が必要です。
価格は常に相対的に判断されます。その比較対象は同業とは限らないのです。
藤本修 Osamu Fujimoto
アンビエントホーム代表
CRM代表
アンビエントホールディングス代表
ハウス・イン・ハウス代表
大手ハウスメーカーでの営業を経て、1998年に香川県高松市に工務店・アンビエントホーム設立、高気密・高断熱なデザイナーズ住宅に取り組む。2003年からは、そのノウハウを全国の工務店に提供する住宅FC・アンビエントホームネットワークを主宰。2007年に設立したCRMでは、顧客管理システム「リレーションマネージャー」、温熱・省エネ統合計算プログラム「エナジーズー」を販売。2013年には断熱リフォーム事業のハウス・イン・ハウスを立ち上げた。現在は工務店の指導・講演で全国を飛び回っている。